SFヨーヨー「モーティブ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#068】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

前回のノクターナルに続いて、第68回はSFYOYOSのモーティブです。

SFヨーヨーのスポンサードチームは、世界的に注目される選手が多く在籍する技巧派集団である。そのチームメンバーの1人、アメリカ・イリノイ州出身のConnor Seals(コナー・シールズ)選手は、近年腕を上げてきている1Aプレイヤーだ。アメリカの地区大会「MWR(ミッドウェストリジョナル)」では2017~2019年の3年連続優勝し、2019年の全米大会1A部門では準優勝という輝かしい成績を残している。そんなConnor選手のシグネチャーモデルが今作「モーティブ」だ。

モーティブ発売の前に、同社のヨーヨー「ブリス」のConnor選手バージョン、その名も「ブリスCS」というモデルが先に発売されている。これはConnor選手のために再設計された、ブリスの派生モデル(ブリス自体はPaul Harness選手のシグネチャーモデル)で、細かな違いではあったがConnor Seals選手の意見を取り入れた、実質の初シグネチャーモデルだった。それから程なくしてモーティブの開発は進み、まず最初にβ版が発売された。この時点ですでに製品版とほぼ変わらない物となり前評判も上々だった。そうして、ブリスCSモーティブ(ベータ)を経ての製品版モーティブが出来上がったのだった。

シンプルで緩やかな曲線を描いたインバースラウンド形状に、ステンレスのインナーリムを搭載したモーティブは、性能の全てのバロメーターが平均的に高い。そしてクセのない素直なフィーリングで、軽すぎず、重すぎず。(どちらかと言えば軽いフィーリングと感じる人の方が多いかもしれない。決して重くはない。)そしてパワーはあるけど引っ張られる感じはない。ワイドな本体幅も、ヨーヨーを握った瞬間は広いと思うが、トリックをしている最中はさほど気にならず、純粋にトラピーズの成功率が上がる恩恵だけを感じ取れる。価格に見合うだけの性能を持った優等生タイプのヨーヨーだ。あまり海外の大会事情を知らない人からすれば、Connor選手はまだまだ知名度の低い若手の部類に入るかもしれないが、Connor Seals+SF=「モーティブ」は、ジェントリー+YYF=「シャッター」や、城戸慎也+C3=「クラウン」といった看板機種となるくらいのポテンシャルを秘めているかもしれない。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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