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マウル「フレックス」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#085】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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前回のスカイヴァに続いて、第85回はMowlのフレックスです。

マウルのプロデューサーである奥山瑛二氏は、競技者として世界大会で二度も優勝している。その二度のタイトルはいずれも4A部門。つまりオフストリングだ。奥山氏はオフストリング黎明期から活躍し、「エイジリジェネ」というトリックを開発したことでも知られている。そんな彼がプロデュースするブランドのオフストリングヨーヨーとなれば、生半可な物は作れない。そんな中で完成したマウルの最初のオフストヨーヨー「アナーキー」は、多くのプレイヤーの期待に応え、とても評判が良かった。

マウルのオフストヨーヨー第2作目、アルマジロのロゴがアイコンとなっている「フレックス」は、マウルのアンバサダーであるチェコの4Aプレイヤー、Fery Procházka選手のシグネチャーモデル。Fery選手は十代の若さでEYYC(ヨーロッパ大会)を連覇し、チェコ大会でも優勝している。YouTubeにある彼のビデオをぜひ観てほしいのだが、トリックのレベルがとにかく高い。世界トップクラスの実力を持つ彼の武器として誕生したフレックスは、高難度のトリックを可能にするパフォーマンスを発揮してくれる。

ラウンドを基調としたHプロファイルだったアナーキーに対して、フレックスはシャープな形状だ。そして何より、手に持った時に感じる「大きさ・幅の広さ」がフレックス最大の強みと言える。そのサイズのおかげで、リスキーなトリックも決まりやすい。大きな斧を振り下ろすかのごとく、ありとあらゆる物をなぎ倒す強力な一撃を放つヨーヨー。そんなイメージを持ちつつも、意外にも軽やかで、ふわりと宙を舞うような滞空時間を体感することもできる。クセがありそうで実はプレイアビリティが高く、直観的な操作ができるのがフレックスの真骨頂かもしれない。


マジックヨーヨー「スカイヴァ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#084】

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前回のハイパーレイダー&ステルスレイダーに続いて、第84回はマジックヨーヨーのスカイヴァです。

ここ数年、ヨーヨーは数日おきに各社から新製品が発売され、把握しきれないほどの数が存在する。その中でもヒット作があり、「この年はこのヨーヨーが流行った」というベストセラーは何年経っても語り継がれる。皆さんそれぞれに「ヨーヨーオブザイヤー」があるかと思うが、2016年のヒット作で思い返されるのは、ラフトヴァークのJeffery Pang氏とマジックヨーヨーのコラボモデル「スカイヴァ」だ。今年再生産され、再び注目を集めている。

バインド仕様のプラスチックモデルとして誕生し、安価ながら良い意味で価格にそぐわない性能と、フィンガースピンスポットがあることで当時のフィンガースピンブームに上手く乗る形で評判を呼んだ。リワインドに在庫が無くなってからも「スカイヴァありませんか?」と買いに来る方も少なくなかった。そんな名作スカイヴァが戻ってきた。当時買った方、買えなかった方、そもそもスカイヴァというヨーヨーを知らない方にとっても、「買い」な一品。気軽に使えて、なおかつフィンガースピンにも挑戦できる(しかも指に乗せやすい!)コストパフォーマンスの高さではトップクラスなヨーヨーだ。

マジックヨーヨーからのリリースではあるが、ヨーヨーの設計からパッケージデザインまで手掛けているのはラフトヴァークのオーナーJeffery Pang氏なので、実質ラフトヴァークのヨーヨーと言っても過言ではない。チタン素材のヨーヨー製作を行っている超高級ブランドというイメージの強いラフトヴァーク(在庫のあるエヴォーラ Ti 7075も至高の作品!)が、もしプラスチックヨーヨーを作ったら…という夢の企画がスカイヴァなのである。僕も個人的に持っているが、発売から4年経っても色褪せないと感じるし、きっとこれから数年経ってから使ってみてもその良さは変わらないと思う。ラフトヴァーク渾身の力作を手頃な価格で手にすることができるので、ぜひ使ってみてほしい。


ハイパーヨーヨー「ハイパーレイダー&ステルスレイダー」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#083】

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前回のイニシエーターに続いて、第83回はハイパーヨーヨーのハイパーレイダーステルスレイダーです。

1997年~の第1期ハイパーヨーヨーは史上最高とも言える爆発的なヨーヨーブームだった。コカコーラヨーヨー、森永コーラス、スケバン刑事等もヨーヨーブームとして広く認識されているが、「スポーツやカルチャーとしてのヨーヨー」は、第1期ハイパーヨーヨーから始まったものである。そのハイパーヨーヨーの最高峰機種として君臨していたのが、当時5,000円で販売されていたハイパーレイダーステルスレイダーだ。ハイパーレイダーはルーピング向け、ステルスレイダーはストリングトリック向けとして分かれていたが、形状以外のベースは同じで、金属ボールベアリング内蔵の超ロングスリープヨーヨーと言われていた。(およそ1分は回る。)

ステルスレイダーに関して言えば、当時の教則ビデオの中で「中村名人はステルスレイダーを使用している!」という名セリフが印象的で、中村名人の愛機と言えばステルスレイダーを連想する方も多いだろう。そんな中村名人は、最近ではワンスターを使っていたり、メタルのバインドヨーヨーも使っている。やはり20数年の時が経っているため、ハイパーレイダーとステルスレイダーは過去の物。もはやコレクションモデルとなっている感は否めない。

当時のデッドストックを買うのは、2020年にWindows95を買おうとするようなものだ。もしくは初代ゲームボーイを買うようなものだ。懐かしむのには良いが、それで最新のトリックにチャレンジしたり、現代のヨーヨーの性能を体感することは残念ながらできない。

最新のヨーヨーは数分~数十分回る。(余談だけど、ロングスリーパーの世界記録は30分28秒30!)高性能で扱いやすい最新のヨーヨーでは、ループ・ザ・ループやブレイン・ツイスターがこんなにすぐ出来るようになるのかと、衝撃を受けるだろう。だから僕らは「今のヨーヨーを使ってほしい」という想いが強い。
ここまで説明しても、「それでもやっぱり昔の懐かしいヨーヨーが欲しい」という人、その気持ちもすごくわかる!僕自身、当時のハイパーヨーヨーでヨーヨーを始めた世代だし、ハイパーレイダー&ステルスレイダーのかっこよさを超えるヨーヨーはない!くらいに思ったりする。20数年前の小中学生だった時代に連れていってくれるハイパーヨーヨーは、やっぱり特別な存在だ。これを読んでいる人のうちどれだけの人が最新のヨーヨーを手にするのか、どれだけの人が昔のハイパーヨーヨーを手にするのかわからないが、いち時代を気付いたハイパーレイダーとステルスレイダーは、現代のヨーヨーのルーツとして、今後も語り継がれていくだろう。


C3ヨーヨーデザイン「イニシエーター」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#082】

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前回のエッジビヨンドに続いて、第82回はC3yoyodesignのイニシエーターです。

1Aヨーヨーの膨大な種類の多さに対して、ルーピングヨーヨーの選択肢はまだまだ多くない。それでも昔に比べたら種類は増えた。ヨーヨーファクトリーのループ720ループ2020、サムシングのLP、JPLSのループアップといった人気機種はどれも扱いやすく、ルーピングトリックの練習をするのに最適な性能を持っている。それらに並んで人気なのが、C3ヨーヨーデザインのルーピング機種「イニシエーター」だ。

イニシエーターが初めて公式に販売されたのは、2015年世界大会で先行発売された時で、即完売していた。当時、世界チャンピオンの山本拓馬選手が開発協力をし、香港チャンピオンのChan Chun Hey選手がテスターとして参加。ナイスぺ至上主義のような風潮を覆す勢いであった。性能としては申し分なく、ループの操作性も良かったが、耐久性に乏しかったり、改善の予知はまだまだあった。それから幾度となくテストを重ね、新型が発売された。しかしその後もマイナーチェンジを重ね、2019年に再びリニューアルされて現在発売中の現行品となる。

では、イニシエーターの何が良くて何が他のルーピング機種と違うのか。ボディ形状は古典的な丸い形状、いわゆるレイダー形状だが、ギャップ幅が狭いのがトレンドなのに対し、イニシエーターはギャップ幅がわずかに広いのが他と違う点。もちろんレイダーほど広くはないが、ストリングの干渉を受けずに長時間のスリープを実現している。そして、スペーサーによるセッティングが可能で、別売りのスペーサーも合わせれば3種類のスペーサーがあり、それらも組み合わせることで十数パターンのセッティングが出来る。

ただ、これはギャップ幅を調整するというよりは、スペーサーの当たり具合で戻りが強弱が変わってくる。なんのこっちゃ?という方は、エッジグロウイエロー(山下諒EDITION)かピンク/ブラックキャップ(藤原大和EDITION)を手にしてほしい。その2機種には、ゴールドのスペーサーが予備でついていて、100円だけ高いがお買い得だと思う。個人的なオススメはこのゴールドスペーサー両面装着でKストリングノーマルか、場合によってはFATでもあり。ルーピングヨーヨーの新たな新境地が開かれていく。その手で、その目で確かめてほしい。


ヨーヨーファクトリー「エッジビヨンド」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#081】

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前回のダブルオアナッシングに続いて、第81回はYoYoFactoryのエッジビヨンドです。

2018年1A世界チャンピオン、エヴァン・ナガオ選手のシグネチャーモデルは多数存在しているが、世界大会で優勝した時に使用していたヨーヨーは、他でもないこの「エッジビヨンド」だ。エッジがベースとなっているが、エヴァン選手の他のシグネチャーモデルの粋を集めたようなヨーヨーで、本体幅47mmというワイドボディに、これまた幅の広いステンレスのアウターリムが付いたバイメタルモデルである。

エッジビヨンドの特徴と言えば、なんと言ってもそのパワー。見た目からして強堅な感じが伺えるが、使った感想も見た目そのまま。いや、それ以上のタフな作りをしている。ヨーヨーは横幅が広いと回転力不足になりがちだが、エッジビヨンドではそれを感じない。回転力不足を補うボリュームのステンレスウエイトが、これでもかというくらいの力強さを発揮し、性能に表れているのが分かる。エヴァン選手のプレイスタイルのような豪快な動きにもビクともせず、ものすごい安定感を以てプレイヤーの期待に応えてくれる。

エヴァン選手が引退宣言した後も、エッジビヨンドの人気が衰えることはない。YYFだけでなく他のメーカーのバイメタルと比較しても、エッジビヨンドのようにゴツゴツとしてパワフルさに思い切り振り切ったようなヨーヨーは見たらない。一方で、ただ重たくて動きが鈍い訳でもない。スピードに乗せることもできて、マリオカートで言うならクッパやドンキーコングのよう。クセはあるけど、使いこなせればこれほど心強い相棒はいないんじゃないかと思う。バイメタルモデル全盛時代だが、実はバイメタルで世界チャンピオンになったプレイヤーは意外と少なくて、エッジビヨンドはその数少ないチャンピオンズチョイスのひとつ。世界を制したヨーヨーを、ぜひ1度触ってみてほしい。


サムシング「ダブルオアナッシング」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#080】

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前回のディープステートに続いて、第80回はsOMEThINGのダブルオアナッシングです。

昨年、サムシングから「ダブル・オア・ナッシング」というトリックと同名のヨーヨーが発売された。SWAG19の規定大会用に開発された物で、バインドヨーヨーだがかなりの薄型ボディだ。そのため、トラピーズ成功率は一般的な1A向けヨーヨーに比べたらグッと下がる。
Double or Nathingとは、「一か八か」「伸るか反るか」という意味の英語で、「ストリングに乗せる」というストリングトリックの基本となるアクションが、薄型ボディになっていることで一か八かの賭けのようになっている。これがまた珍しくも楽しいヨーヨーに仕上がっていて、使うほどにクセになる。

薄型メタルヨーヨーと言えば、ワンドロップのディープステートや、コアコのアリーキャットがあったが、その二機種は引き戻し仕様だった。薄型バイメタルということならオールドスクールスローのレストがあった。しかし、モノメタルの薄型バインドヨーヨーは、現状だとダブルオアナッシングしかない。そう、代わる物がない唯一無二なヨーヨーなのである。今後同じコンセプトのヨーヨーが出てくるかもしれないが、ダブルオアナッシングは先駆者となるヨーヨーだということは間違いないだろう。

人によっては「トリックがやりやすいヨーヨーがほしいのに、なぜ真逆のやりにくいヨーヨーを買うの?」と思われるかもしれない。しかし、その逆行したところに真の面白さがある。リスキーさが良い緊張感を生み、ひとつひとつの動きが自然と丁寧になっていく。そうしてトリックができるようになると、このヨーヨーだからこそ感じる達成感がある。
ひとつ勘違いしてほしくないのは、ストリングに乗せにくいヨーヨーではあるが、性能の低いヨーヨーではない事だ。サムシングのノウハウが詰まった高性能なヨーヨーというのがベースにあるので、乗せにくい以外のステータスはどれも高い。
サムシングオーナーのHiyoruki氏は正確かつキレイなトリックさばきで知られるが、彼のスキルの根幹にはヨーヨーの性能に左右されない基礎力がある。「修行ヨーヨー」と呼ばれたりもするこの機種は、基礎力向上に一役買ってくれる。


ワンドロップ「ディープステート」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#079】

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前回のモジョに続いて、第79回はOneDropのディープステートです。

 
ワンドロップは自社で旋盤を所有し、設計・製造・出荷(販売)まで全てを行うメーカーで、ヨーヨーメーカーとしては極めて稀である。自由にいろんなヨーヨーを作れる環境にあるため、万人受けする機種からニッチな層に向けた機種まで、これまでたくさんのヨーヨーを世に出してきた。ワンドロップの公式サイトに全てのラインナップが掲載されているので数えてみると、今日現在で65種類ものヨーヨーがあった。その中でも、ディープステートはトップクラスで異彩を放っている機種のひとつだ。「メタルなのに引き戻し」という時代に逆行したヨーヨーだが、逆にそれが受けて大きな反響となった。

 
引き戻し仕様かバインド仕様かと問われれば、どちらかと言えば引き戻し仕様ではある。が、厳密に言うと「セミレスポンシブヨーヨー」という、限りなく引き戻し仕様に近い中間的な戻り具合のヨーヨーなのだ。この絶妙なポイントを抑えるため、サイドエフェクト機構に通常のサイズCベアリングを乗せつつ、ギャップ幅を狭めて引いて戻るようにはしているが、トリックをする時のスベリやすさを極力殺さずにいる。ジャーブルなどのレール系コンボでも引っかかることなくできるのに、最後は跳ね上げて戻せる。その瞬間は堪らなく気持ち良い。

 
人気の秘密はそのルックスにもあると思う。引き戻しのメタルと言えば、ヨーヨーファクトリーのDV888、ダンカンのバタフライAL、ベースキャンプのムーンシャイン2.0などがあるが、どれも一般的な1A機種のようなウイング形状だ。対してディープステートは縦長でスリムな見た目をしていて、ルーピングヨーヨーのような出で立ち。昔の「ヨーヨーと言えばこれ」と呼ばれるステレオタイプに沿っているかのよう。奇抜なようで原点回帰をしているところにワンドロップの遊び心を感じられる。既成概念に囚われないものづくりの末に完成した、プレイヤーの好奇心を掻き立てる力作だ。


トップヨー「モジョ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#078】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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前回のセントエルモに続いて、第78回はTOPYOのモジョです。

最近のヨーヨーに興味を持った人が最初に驚くのは、手を引いてもヨーヨーが戻ってこない「バインド」という仕組み。ヨーヨーをまったく触ったことのない人はもちろんのこと、コカコーラヨーヨー世代やハイパーヨーヨー世代で、ある程度ヨーヨーを触れてたことのある人でさえも、その進化に一驚を喫する。そんなバインドヨーヨーを使ってみたいと思うのは自然なことで、最初にどのヨーヨーを選べば良いか…悩む人は多いだろう。
「バインドヨーヨーがほしい。けどお金はかけたくない。いきなり高価な物は手を出しにくいけど、バインドヨーヨーにトライしてみたい。」…トップヨーのモジョは、そんな声に応える安価で性能も良いバインドヨーヨーのひとつだ。

現在販売中のプラスチック(金属ウエイトのない単一プラスチック)のバインドヨーヨーと言えば、リプレイプロアンチドートプルミエールビッグディッパーなどがあるが、それらと比べてもモジョは引けを取らない。もちろんそれぞれの良さがあり、トリックに応じた向き不向きがある。プレイヤーの好みによっても選択肢は変わってくるが、モジョは初バインドヨーヨーとしても、気がるに遊べるヨーヨーとしても、もっと幅広い層に支持されて良いヨーヨーだと思う。頑丈なこともあり壊れにくいので、コストパフォーマンスの高さはトップクラスだ。

プラスチックヨーヨーは、メタルヨーヨーに比べて全般的にやわらかいフィーリングだと言われる。しかし、個人的見解だが、モジョは割と硬質で密のあるフィーリングに感じられる。その理由としては、中心の金属部品の剛性がしっかりとしていることと、プラスチックの塊がギュッと凝縮され、外周をかなり肉厚に盛っているからかもしれない。そのソリッドな感じが持ち味で、プラスチックヨーヨーであっても力強く回り、軟弱さを感じさせない。

もちろん、メタルヨーヨーに比べたら性能は劣るし、練習効率やバインドの習得にかかる時間の早さを考えたらメタルヨーヨーを選んだ方が圧倒的に良い。モジョはあくまでもプラヨーの中での選択肢…ということではあるが、渋谷店で普段お客様と接する時に、意見を聞きながらモジョをオススメする機会も少なくない。少し影の薄い存在ではあるが、意外と「安いだけ」じゃない期待以上のパフォーマンスを発揮してくれる良いヨーヨーだ。


ターニングポイント「セントエルモ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#077】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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前回のフリーハンドALに続いて、第77回はTURNING POINTのセントエルモです。

「シグネ買い」という言葉も存在するほど、有名プレイヤーのシグネチャーモデルを贔屓に購入する人は結構多い。それが、誰もが憧れるようなカリスマ的存在ならなおさらだ。ターニングポイント(以下、TP)の「セントエルモ」は、言わずと知れた世界チャンピオン、松浦豪(マツウラタケシ)選手のシグネチャーモデルで、彼のシグネというだけで期待値が上がるのは僕だけではないと思う。そもそもTPのヨーヨーというだけで品質は保証されているようなものだが、セントエルモはその期待を裏切らない素晴らしいヨーヨーだ。

セントエルモは発売以降、リワインドウェブ本店でも渋谷店でも人気機種としてロングセラー商品となっている。どのメーカーも共通して、ラインナップがどんどん移り変わっていくため、1年後に同じヨーヨーが手に入ることの方が珍しい。TPのヨーヨーは、正式に「絶版です」とメーカーがアナウンスすることは稀で、数年経って再生産されることもしばしば。そんな中、セントエルモは発売から2年ものあいだ継続的に売れ続け、再生産され、新色が誕生し続けている。TPのヨーヨーでどれも人気が高いが、セントエルモは特に愛用者の多い機種だ。

ここまでバランスの良いヨーヨーはなかなか無いと思うくらい、非常に完成度が高く、あらゆるトリックに対応する万能型のセントエルモ。元々はパルピテイションのモノメタル版なので、もうそれだけで性能の高さは折り紙付き。TPらしさの光る設計により、手堅いけどスマート。パワーとコントロール性能を両立し、安定した挙動でユーザーの意図する通りに動いてくれるような安心感がある。TPの中では安価なヨーヨーでありながら、同価格帯の他のヨーヨーと比較しても頭一つ出ている。名作を次々と生み出してきたターニングポイントのラインナップの中においても、かなりの秀作と言えるだろう。きっと手に取った人は「良いヨーヨーに出会えた」と思えるはずだ。


ダンカン「フリーハンドAL」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#076】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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前回のイグジット8に続いて、第76回はDUNCANのフリーハンドALです。

ダンカンのフリーハンドといえば近代ヨーヨー史の不朽の名作だが、一概にフリーハンドと言ってもバージョン違いやロゴ違いが山のようにあり、人によって思い浮かべる物は違うだろう。現行のフリーハンドは「フリーハンドネクストジェン」であり、最近ヨーヨーを始めた人にとっては、それこそがフリーハンドである。

今作「フリーハンドAL」は、そのフリーハンドネクストジェンをベースに開発された。形状はもちろんのこと、キャップまで同じように48mmサイズで作られている。キャップに関しては、「物理的には外せるが、推奨はできないくらいの硬さ」で取り付けられており、リワインドでも試してみたが、気軽に外せる感じではなかった。そのため、当店では「※通常、キャップの取り外しはできません。」と表記しているが、一応外せる「構造」にはなっている。

実は過去にも同名の「フリーハンドAL(旧型)」が発売されている。この時は、当時のラウンドシェイプのフリーハンドをベースに作られており、単純にプラスチックからアルミニウムに置き換えただけのような物であったため、大会で使用されるような機種ではなかった。どちらかと言うとコレクションモデルのような位置付けだったので、好きな人だけが買っていった印象だった。新型のフリーハンドALも、大会での使用率が多くなるかと言えば疑問だが、旧型に比べれば各段に性能は上がり、「現代版」として使いやすくなっている。

新型フリーハンドALは、キャップが付いていることでいわゆる「中空構造」のヨーヨーのようになっている。その他の中空構造のヨーヨーを思い浮かべると、プラグマなどのリム部分が中空構造になっている物は少し趣旨と異なり、ボディ全体が中空構造になっている物でとなるとダイエシスやDK等があったが、現在手に入る物と言えばシェルパくらいしかない。そのシェルパも完全に「遊ぶヨーヨー」の方に振っている。

その点フリーハンドALは、良くも悪くもネクストジェンのままなので、幅の狭さや重量配分に関してウィークポイントと取る人もいるかもしれないが、現代のメタルヨーヨーとしての性能をキープしながら中空構造独特のフィーリングが味わえる。フリーハンドALでしか成しえない使い心地の良さがそこにはある。

そういう意味では、他のどのヨーヨーがどれだけ使いやすいとか、どれだけ回るとか、もはやそんな議論がナンセンスに感じるほど独自の方向に進んでいる稀有な存在だ。「フリーハンド」の看板を背負い、世界中のファンが待ち望んでいた物がようやく誕生した。