こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!
『ピックアップアイテムFROM渋谷店』
前回のキティストリング ファーストクラスに続いて、第118回はDUNCANのフリーハンド ONE ALです。
一時代を築いたダンカンのフリーハンドは、世界中にファンがいるためモデルチェンジを繰り返したり、様々な派生モデルが作られてきた。現在買える物だとフリーハンドネクストジェンがフリーハンドの直系機種となっている。ただ、ファンに一番支持されているのはオリジナルの初代フリーハンドだろう。きっと思い出補正もあると思うが、ステルスレイダー時代に終止符を打った1Aヨーヨーの中でも、特に時代の立役者になったヨーヨーと言って良い。ストリングトリックの飛躍的な進歩に貢献した革新的なヨーヨーだった。
フリーハンド誕生から今年で20周年。フリーハンドALで20周年を記念した限定ロゴバージョンが発売されたが、今作フリーハンド ONE ALの発売自体が20周年の節目にふさわしいサプライズかもしれない。(もちろんフリーハンド ONE ALの20周年ロゴもある。)初代フリーハンドの特徴であったお手本のようなラウンド形状と、サイドキャップが付いている仕様をそのままメタルにし、フリーハンドALの「良いヨーヨーだけどこの形状じゃないんだよな…」というスプーン小さじ1杯分くらいの不満を解消してくれた。
昨今のメタルヨーヨーの中でも「中空構造」という特殊な機構の物が再注目されるようになってきいるが、サイドキャップのあるフリーハンド ONE ALも同様の中空構造と言える。厳密にはキャップとボディは接合されていないが、かなりガッチリとはまっているため、フィーリングは完全に中空ヨーヨーだ。メタルなのにやわらかく、フワッと軽く、優しい感触。20年前に王道と言われたヨーヨーは懐かしくもあり、今の時代には逆に新鮮な気もしてくるから不思議なもの。原点回帰というだけの物ではなく、2021年のヨーヨーシーンにしっかりとその存在感を放っている。