ディフイーヨー「コンケイブベアリング」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#071】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

前回のバタフライALに続いて、第71回はDif-e-Yoのコンケイブベアリングです。

たまにはヨーヨー本体以外のアイテムもピックアップ。ということで、ヨーヨーの心臓とも言えるベアリング。その中でもロングセラー商品となっているDifコンケイブベアリング(通称Difコン)をご紹介。そもそもDifとは何ぞや?という人もいるかと思う。アメリカのDif-eYo(ディフイーヨー)というヨーヨーメーカーのことをDif(ディフ)と省略して呼んでいるのだが、メーカーの説明はこちらに書いてあるので読んでみてほしい。そのDif-eYo社のDifコンは、これまで世界中で多くの選手が使用し、世界チャンピオンも愛用している縁の下の力持ちだ。

Difコンケイブベアリングが初めて出たのは確か2003年くらいだったと思う。それまでフラットベアリングしかない市場に突如現れた“ベアリングを曲面に加工する”という画期的なアイデアで、皆がこぞって使用するようになっていった。ちょうどヨーヨージャム全盛期で、バインドという概念も生まれ、一部ではフルメタルヨーヨーも少しずつ作られ始めた2000年代中頃。スリープロスを最小限に抑えるDifコンは重宝され、ヨーヨーの性能アップには欠かせないアイテムだった。

15年以上経った今、他社からも様々なベアリングが発売されているが、安定した品質と信頼があるDifの人気は衰えない。

よく「ベアリング変えるだけでそんなに性能が違うの?」と聞かれるが、断言しよう。「性能ガラッと変わります!」曲面に加工された形状も使いやすさを左右するが、それ以前にDifコンは、ベアリングその物の精度がABEC7(日本のJIS規格だと4級)という高精度な物を使っている。ちゃんとメンテナンスして使い続ければ、何年も使えるほど寿命も長い。

ちなみに「コンケイブベアリング」の名前とアイデアは、アメリカで特許(特許番号:US7175500B1)を取得しているため、コンケイブベアリング=Difコンのことを差す。なので、○○社(←他社名)のコンケイブというのは誤用になる。(ソニーのウォークマンみたいなもの)

リワインドではDif-e-Yo社に敬意を払い、ノンブランドの曲面加工ベアリングを販売して得た代金の数パーセントをDif-e-Yo社に支払っている。(厳密には若干形状が違うので特許を侵害していないのと、そもそもアメリカの特許は日本では関係ないので払う必要はないのだが。)いくつかのヨーヨーメーカーも、Difのライセンスを受けて「Difコンケイブベアリング」として自社のベアリングを販売する際にライセンス料を支払っていたりする。
各社が足を向けて寝られないDif-e-YoのDifコンケイブベアリング、使ったことのない人は、だまされたと思って使ってみてほしい。

余談だが、Difコンには一時期ベアリングに小さく”DIF”と刻印されていた。最近はまた刻印されていないので、刻印あるなしで本物かどうかを見極めることは難しいが、少なくとも刻印が入っているものは本物と思って良いだろう。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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