ダンカン「バタフライAL」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#070】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

前回のバーサーカーマックスに続いて、第70回はDUNCANのバタフライALです。

2019年にブランド創立90周年を迎えたダンカンは、アニバーサリーイヤーに様々な商品を用意していた。その多くが2019年世界大会でお披露目となったのだが、FHNG/ビッグファンセットヘイメイカーXの90周年ロゴバージョンなどの限定商品と並んで、密かな目玉として登場したのが「バタフライAL」だった。ALはAluminum(アルミニウム)のこと。そう、ダンカンを代表するヨーヨー「バタフライ」のフルメタル版である。

バタフライと言えば、全ての1Aヨーヨーのルーツとなるバタフライシェイプ(ウィングシェイプ)のヨーヨー。歴史をさかのぼると、1958年に初代となる木製バタフライが発売され、その後1960年代にプラスチック製バタフライが誕生。それから現在に至るまで、バタフライはインペリアルと共にダンカンの代表作として販売され続けている。2012年にはボールベアリング内蔵バージョンの「バタフライXT」も発売。そしてついにフルメタル化されたバタフライALは、多くのファンが待ち望んでいたヨーヨーだと言える。

しかし、「そんなにファンの多いヨーヨーなら“使いやすいヨーヨー”なんだな」と思うのはちょっと待ってほしい。はっきりと明言しよう、バタフライはコレクション向けのヨーヨーだ。(メーカーとしては初心者向けと言っているが)練習してトリック(技)を習得するのには向いていない。バタフライALも“良いヨーヨー”ではあるが、いわゆる“使いやすいヨーヨー”ではない。そこを踏まえた上で、個人的にはイチオシの一品だと推す。歴史を積み重ねたヨーヨーがメタルボディになった。ただそれだけで味わい深い。ヨーヨーで遊ぶことの楽しさは、シンプルかつ果てのないものだと再認識させてくれる。バタフライエフェクトのように、60年前の蝶々の羽ばたきが、時を超えて今のあなたの元に“趣”として訪れる。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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