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『ピックアップアイテムFROM渋谷店』
第7回はiYoYoのアイスバーグ クラシックです。
※2021年に新型アイスバーグが発売され、それまでのアイスバーグはアイスバーグクラシックという名称に変更されたため、この記事の内容も一部編集しています。
iYoYoの代表作「iYoYoスチール」の金属リム(以下、金リム)版。金リム好きには無視できないすごいヨーヨーが出ると聞いて、プロトの段階から期待は大きかった。金リムのヨーヨーと言えばヨーヨージャムが世に送り出した数々の名作が思い起こされるが、ヨーヨーの種類をカテゴライズする上で、フルプラスチックともフルメタルとも違う「金リム」ヨーヨーという存在は、ヨーヨージャム活動終了後も無くてはならない物となっている。
今回、ベースとなているiYoYoスチールとの比較よりは、似た機種としてC3ヨーヨーデザインの「ガンマクラッシュ」が挙げられるのでそちらと比較してみるが、使った感じは全然別物だ。フィンガースピン用のスポットがあるか無いかという点を除いても、全く異なる印象を受ける。異なる要因としては、ガンマクラッシュがPOM+ステンレスだったのに対し、アイスバーグクラシックはポリカーボネイト+ステンレスリムという素材だからだろう。アイスバーグクラシックの方がポリカボ特有の、サラサラというよりはつるっとしたフィーリングで、少し引っ張られる感があり、回転力が強くスリープの伸びもある印象。そして抜群の安定感。金属ウェイトが付いているとは言え、プラスチックのボディがここまで回るのかと、驚くほどよく回る。プラスチック特有の柔らかなフィーリングも残しつつ、芯の通ったソリッドな感触も併せ持つのが不思議なところだが、それが絶妙なバランスとなっている。
ジャムヨー好きとしては、ノスタルジックなのに現在のテクノロジーで作られた物に感動してしまう。昔憧れた物が最新式となって目の前にある。オーセンティックな金リムの雰囲気とモダンなフィーリングの融合に、ついつい物欲も湧いてしまう。カラーリングも王道かつ洗練された配色で、どれにしようか迷ってしまう。金リムのヨーヨーをまだ持っていない人は、ぜひアイスバーグクラシックを手に取って欲しい。プラでもメタルでも味わえない独特の振り心地を体感して欲しい。