ハイドランジア「マグノリア」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#134】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

前回のアミュレットに続いて、第134回はハイドランジアのマグノリアです。

ハイドランジアの代表作と言えば、”ベゼルレス・リム”構造のバイメタルモデル「ラウルス」を真っ先に思い出す人も多いだろう。2019年世界大会で石田英雄選手がラウルスを使用して優勝したこともあり、名実ともに不動の地位を築いたハイエンドモデルだ。そのラウルスをベースに作られたモノメタルモデルが「クエルクス」で、それをさらにリデザインしたモデルが「マグノリア」だ。

世の中のメタルヨーヨーの多くはアルミニウムで出来ているが、アルミの中にも種類があり、A6061、A7075、A7068なんかがヨーヨーではよく用いられている。しかし、マグノリアは「ANB79」という種類の超超アルミ合金が採用されており、おそらくこの素材のヨーヨーはマグノリアが初ではないかと思われる。加工の際の歪みが小さく、高い精度が必要な物に重宝されるアルミらしいのだが、強度の高さを利用して、独自の重量配分が可能となった。

通常のモノメタル機種では実現できないようなウェイトバランスにすることで、高次元の回転力を持つヨーヨーとなっている。いわばモノメタルでありながらバイメタルかのようなパワーと安定性の高さ、そしてスリープの伸びを実現している。また、力強さだけでなく、機動力や操作性といった所に繋がる設計のこだわりも垣間見える。丁寧に動かす時ほど繊細に応えてくれるきめ細かさが、マグノリアのもう一つの持ち味だ。派手さはないが華やかさがあり、ヨーヨーその物の魅力が空気を伝い静かに輝く。

>> ハイドランジア「マグノリア」

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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