こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!
『ピックアップアイテムFROM渋谷店』
第14回はコアコンセプトヨーヨーのパーサーです。
コアコのパーサーが調子良い。コアコ(=コアコンセプトヨーヨー)とSFヨーヨーの二社によるコラボモデルとして作られた「BFF」のモノメタル版がパーサーなのだが、まずはBFFを振り返ってみる。BFFは、軽い振り心地と強靭な回転力が持ち味のバイメタルヨーヨーで、一振りで「これ欲しい」と思わせる秀逸なヨーヨーであった。一際目を引く曲面設計のインナーリムの丸みがソフトな印象を持たせるのに対し、割とシャープな印象のあるストレート系のHプロファイルが、表裏一体となっていた。硬さと柔らかさ、暖かさと冷たさ、そんな相反する印象をパーサーも持ち合わせている。
直線と曲線を上手く融合させたような形状のパーサー。安価な価格帯のモノメタルヨーヨーでありながら、価格以上と言っても良い高い性能を持つ。一方で普段使いの気軽に振れるヨーヨーでもある。決して中途半端な物ではなく、良いバランスにまとまった仕上がり具合がとても良い。どんなシーンにも添う満足度の高さは、使い込むほどに感じられるだろう。手に持った時は鋭く硬く、投げた後は滑らかで柔らかく。そんなフィーリングが味わえる。そして、カラーリングの良さも好まれる理由の一つで、特にブルーは渋谷店スタッフのハルト(CoreCo.スポンサーメンバー)がリクエストして実現したカラーなのでぜひチェックしてもらいたい。
話は逸れるが、オーストラリアのヨーヨーメーカー“ワード”(現在は活動休止)の「アイロニー」というヨーヨーがある。メーカー自ら「ワードの中で最高の競技向け機種」と自負していた本格派な機種だったが、パーサーはこのアイロニーに形状が似ている。ただ似ているのではなく、パーサーはアイロニーの遺伝子を受け継いでいると言っても過言ではないと思う。(確認を取った訳ではないが。)ワードアライアンス(ワードのスポンサードチーム)に所属していたランディー・ジェンセン氏を中心に設立されたのがコアコンセプトヨーヨーというメーカーで、そのコアコが古巣ワードの看板機種に現在風なエッセンスを取り入れて開発したのがパーサーなのではないかと推測できる。そう考えれば、性能の高さと気張らず使える手軽さの両立、そして現在のマーケットに合ったコストパフォーマンスの高さも頷ける。人に歴史あり、ヨーヨーにも歴史あり。リワインドに在庫あり。(2019年2月11日現在)