CLYW「マナティー」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#011】

どうも!アルです!!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第11回はCLYWのマナティーです。

ヨーヨーは「使い心地」で選ぶものである。が、その使い心地は、回転力や安定性、特定のトリックのやりやすさだけが判断基準ではない。さらに言えば、人によって感じ方は様々なので、万人受けするヨーヨーもあれば、コアな層に受けるヨーヨーだってある。千差万別。

正直に言って、CLYWの「マナティー」はよく回るタイプのヨーヨーではないし、大会でバリバリ活躍するタイプのヨーヨーでもない。しかし「なんだろう…この使い心地の良さは!?」と感じる不思議な魅力があり、リラックス効果でもあるんじゃないかと思うほど、癒し系で他に類を見ないヨーヨーである。

本体幅48mmを超えるワイドモデルとして出来上がった本作マナティーは、CLYWに所属するイタリア人プレイヤー、Riccardo Fraolini氏のシグネチャーモデル。斬新かつゆったりとした独特なトリックをすることで有名な彼のスタイルはオリジナリティーに溢れ、そんなRiccardo氏と、彼の使いこなすマナティーに憧れる人は少なくない。
長めのストリングを使ってスラックトリックを繰り出す様子は、昨今の大会で見られるスピード感や激しさとは反対側にある「穏やかさ」に包まれている。

彼のようなトリックをやるうえで、スピードや強スローなんて言葉はナンセンス。マナティーをフワッと投げ出し、スルスルとストリングの上を滑らせてゆく。焦りは禁物。マナティーが海中を悠然と泳ぐように。頭を空っぽにして、のんびりと。ヨーヨーとストリングをゆったりと泳がせるようにトリックを行うことで、この上ない楽しさを味わうことができるはずだ。そんな風にプレイすれば、新たなトリックができるかもしれない。気の向くままにヨーヨーをしよう。そう思わせてくれる希有な存在だ。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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