【ヨーヨープレイヤー紹介#010】YukkiYOYO(鈴木幸宏さん)

■YukkiYOYO(鈴木幸宏さん)

本名、鈴木幸宏(スズキユキヒロ)。1985年9月1日生まれ。神奈川県横浜市出身。ユッキーの愛称で親しまれ、ステージネームではYukkiYOYOと呼ばれていました。
1997年~のハイパーヨーヨーブームでヨーヨーを始め、1999年1月に開催された第4回ジャパンチャンピオンシップ関東大会チームプレイ部門では「じっくりコトコトにこんだチーム」のメンバーとして出場し優勝。以降はソロでコンテストに出場するように。短いストリングでループ系トリックを流れるように繰り出すスタイルが評価され、国内トップクラスの実力者として全国的にも名が知れ渡るようになっていきます。そして、2002年に開催されたUTYJ Yo-Yo Competition vol.04 National(全国大会)AA部門で優勝。2002年にアメリカの老舗ヨーヨーブランドYOMEGAのスポンサーチームに加入し、同年の世界大会では準優勝、翌2003年世界大会は3位入賞と、競技プレイヤーとして輝かしい成績を残しますが、この頃からパフォーマンスに重きを置くようになります。

高校在学中に大道芸を始め、地元横浜でヨーヨーパフォーマーとしての経験を積んでいきます。高校卒業後、単独フランスへ渡り、CNAC(フランス国立サーカス学校)に入学。ヨーヨーメインの人としては史上初でした。言葉もわからないフランスで一人、日々鍛錬を繰り返す毎日。計り知れない忍耐力と努力で学校を卒業し、一人前のパフォーマーへと成長していきます。技術・表現力共に突き詰めた彼のことを、人々は次第に「ヨーヨーパフォーマー」ではなく「ヨーヨーアーティスト」と呼ぶようになります。YukkiYOYO自身は「おもちゃ」として始めたヨーヨーがいつしか、己の世界観を表現する手段となり、まさにアーティスト(芸術家)として評価されるようになりました。フランスを中心にヨーロッパ各地のサーカス、劇場、キャバレーなどで活躍するようになり、ヨーヨーのパフォーマンスを生業とする人としては先駆者となっていました。

フランスでのYukkiYOYOの活躍や暮らしぶりは、『パリでメシを食う。』(川内有緒著/幻冬舎文庫)で「孤高のヨーヨー・アーティスト」として詳しく書かれています。彼の心の内側や、物事に対して純粋な気持ちで向き合っていく姿は、そのままパフォーマンスの世界観へと繋がっている気がします。アクロバティックな動きをしながらも、とても繊細で、人も空気も巻き込んでいくような演技は、今でも彼にしか作ることのできない世界だったと思います。

YukkiYOYOは『ジョジョの奇妙な冒険』が好きで、「ジョジョ立ち」というポーズを外国の行く先々で人に教えていました。そのため、彼の写真はジョジョ立ちをしていることが多いです(笑)
そういった所でも、人への影響力があった人物だったことが伺えます。

2012年6月27日、公演先のドイツで不慮の事故により逝去。26歳という若さでした。
亡くなる数日後に開催された日本の全国大会に来場予定でしたが叶わず、同大会の会場のステージ横には彼の写真が飾られ、黙祷が捧げられました。その年の世界大会のパンフレットにも訃報が書かれ、YukkiYOYOと仲の良かったブラジルのラファエル・マツナガさん(2002年5A世界チャンピオン/ナショナルヨーヨーマスター)がメッセージを寄せています。

個人的には付き合いが長く、いろんなことが思い返されます。2010年にフランスまで会いに行ったこともありますが、フランスの全国大会で会ったのが彼との最後でした。

今日6/27はYukkiYOYOの命日です。亡くなってから丸8年。今でも亡くなったことが信じられません。今でも彼はどこかで生きてるんじゃないかという気さえします。

ご冥福をお祈りすると共に、彼が天国でも笑顔でヨーヨーをしていることを願います。


Photo by ©Nana

 

主なタイトル:
2004年 全国大会 2A部門 3位
2003年 世界大会 2A部門 3位
2002年 世界大会 2A部門 2位
2002年 UTYJ vol.04 ファイナル(全国大会) 2A部門 優勝
2001年 UTYJ vol.04 東京大会 2A部門 優勝
2001年 UTYJ vol.03 ファイナル(全国大会) 2A部門 4位
2000年 UTYJ vol.03 東京大会 2A部門 優勝
2000年 第6回ジャパンチャンピオンシップファイナル フリースタイル部門 5位
2000年 第6回ジャパンチャンピオンシップ関東大会 フリースタイル部門 2位
1999年 第4回ジャパンチャンピオンシップファイナル チームプレイ部門 3位
1999年 第4回ジャパンチャンピオンシップ関東大会 チームプレイ部門 優勝


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