ヨーヨーファクトリー 「ND」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#043】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第43回はヨーヨーファクトリーのND(エヌディー)です。

チームヨーヨーファクトリーのネイト・デイリー(Nate Dailey)選手をご存じだろうか?アメリカ、カリフォルニア州チコ(ヨーヨー博物館があり、全米大会も開催されるヨーヨーの町)のプレイヤーで、地元のチコヨーヨーカンパニーに所属していた頃、「ライトスピード」というシグネチャーモデルも発売されていた。スピードプレイを得意とし、同じチコ出身の世界チャンピオン、ジェントリー・スタイン選手に続けとばかりにグングンと成長してきた若手注目株の一人だ。先月の2019世界大会1A部門で4位になるほどの実力者である。

ヨーヨーファクトリーに移籍した後も、彼の活躍は留まることを知らず、大きな大会でも成績を残すようになってきた。そして遂にYYFから彼のシグネチャーモデルが出ることに。A7068ボディの「NDウルトラ」、A6061ボディの「ND(エヌディー)」、真鍮リムのバイメタルモデル「BiND(バインド)」と順にリリースされてきたが、その中でも彼がよく使っているのは通常のNDで、性能面・価格面で3種類の中で一番下に位置付けられるが、実はこの通常版NDが一番人気だったりする。バイメタルのBiNDは別物としても、NDとNDウルトラは素材が異なる以外に大きな違いはない。そして一般的にはA6061よりもA7068の方が上位互換とされているが、不思議なことに通常のNDが好まれることが多いのだ。

硬さよりも柔らかさ、軽さ、滑らかさといった、ライトスピードから一貫しているネイト選手の好みが色濃く出ているのが、きっとNDなんだと思う。実際に使ってみると、小気味いい取り回しの良さと、最大の武器であるスピードの出しやすさが気持ちよく、遊園地の空中ブランコのような浮遊感と疾走感を同時に楽しめる。もちろんNDウルトラやBiNDもそれぞれの良さがあるのだが、ネイト選手が世界大会で使用する際にNDをチョイスしていることからも、本命はNDなんだとろうと想像できる。そう、世界大会で戦えるヨーヨーが5,000円台なのだ。シャッターもそうだが、戦えるヨーヨーが安価に買える良い時代。軽めで性能の良いヨーヨーを試してみたいと思うなら、価格も手頃なのでNDを手に取って損はないだろう。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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