どうも!アルです!!
『ピックアップアイテムFROM渋谷店』
第4回はヨーヨーファクトリーのシャッターワイドアングルです。
「シャッターが幅広になった!」
今から約1年前、2017年秋のこと。ヨーヨーファクトリーの看板機種として2013年から4年もの間トップセラー商品となっていたシャッターが、ワイドモデル版となって新たにリリースされるという知らせが届いた。シャッターワイドアングルの登場は少し斜め上からのリリースで予想外だったが、シグネチャープレイヤーであるジェントリー・スタイン選手の要望に応えて出来上がった、意外なようで自然な成り行きのものであった。
ベースとなっているシャッター自体、長年少しづつ仕様変更を繰り返しているヨーヨーなのだが、オリジナル版のアップデートだけでなく、派生で素材違いのShu-Ta(A7075ボディ版)やチタン化したシャッターTiのようなアナザーバージョンが存在した。しかし、それらの基本形状やサイズはオリジナル版とほぼ同じだった。その点、シャッターワイドアングルは、横にグイっと引き伸ばしたような幅広形状に変貌を遂げていた。「ワイドアングル」という名前の洒落っ気も効いている。
シャッターはモノメタルの鉄板機種として支持されており、割とどんな人にも受け入れられる万能機種でもあるが、「ワイド版」という万能とは程遠い要素をプラスすることは一種の賭けのようにも思う。シャッター愛好者もニッチなヨーヨーが好きな人も手を伸ばさないような中途半端な存在になりかねない。が、結果としてシャッターワイドアングルはどちらの層にも訴求するような仕上がりになったと思う。シャッターを使っている人は使い慣れた形状のままワイドヨーヨーとしての面白さを感じられるし、少し変わったヨーヨーが好きな人も満足できるような遊び心のあるヨーヨーになっているのではないだろうか。カメラのワイドアングルレンズのように、これを使えばヨーヨーの世界が広がるかもしれない。
追記:
2019年の世界大会1A部門で、ジェントリー・スタイン選手がシャッターワイドアングルを使用して優勝に輝きました。