リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のタカミストリングに続いて、第341回はW1LDのアンセプスです。

世界チャンピオンも輩出し、世界有数のヨーヨー強豪国である韓国。当然、群雄割拠のような韓国ナショナルコンテストで優勝するのは容易なことではない。中でも1A部門となれば競技人口も多く、世界チャンピオンのミル・キム選手を始め、超絶技巧を持ったトッププレイヤーがひしめき合う部門において、昨年の韓国チャンピオンの座についたのがJae Hwi SEUNG選手だ。そして、今回紹介するのが、彼のシグネチャーモデル「アンセプス」である。

ワイルドに所属する彼のモデルとあって、「アンセプス」は幅が51mmというワイド設計。そして、重量が68gもある。結構重い。A7075+ステンレスの組み合わせのバイメタルモデルなので、回転力もあってスリープの長さが驚異的。安定感もバツグンだ。ヨーヨーの姿勢が崩れにくいだけでなく、多少崩れたとしても、傾いたまま強引にコンボを続けてもなんとかなってしまう。それくらい安定性が高い。

重いヨーヨーが好きな人は絶対好きになれると思うのですぐにでもゲットしてほしいのだが、重いのが好みでない人にも使ってみてほしい。僕自身、重さがどうしても気になった所だが、使った瞬間に印象がガラッと変わった。確かに重いのだが、重さゆえのデメリットより、メリットのほうがはるかに上回り、重いのに動かしやすいという相反する表情を見せてくれる。意外性のあるヨーヨーというのはいろいろあるけれど、ここまで良い意味で期待を裏切って来るヨーヨーはあまり無い。重いのがニガテでも、これは納得せざるえを得ない。誰しもが認める性能を持った逸品だ。
