リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のハイファイブ リーフに続いて、第339回はワンドロップのアーティファクトです。

長年に渡ってコンスタントに新作をリリースしてきたワンドロップが、メーカーとして初の試みとなるサイズDベアリング搭載モデルをリリースした。名前は「アーティファクト」。YoYoCommunity(という名前のアメリカのメーカー/グループ)に所属していたAlex Whitney氏がかつて同名のヨーヨーを製作していたものを、十数年越しにワンドロップが改めてリリースしたものだ。

2000年代後半から2010年代初頭の日本のヨーヨーメーカーの設計にインスパイアされたという本体は、シンプルな線で描かれたストレート寄りなステップラウンド形状で、A7075アルミを採用して競技志向な仕上がりに。中心の軽量化を図り、さらにサイズDベアリング(ワンドロップではスモールベアリングとも呼んでいる)を搭載することで回転力アップするという、ある意味ワンドロップらしくない作りのヨーヨーとも言える。

しかしなぜか、使ってみるとワンドロップらしさを感じるフィーリングも健在なのだ。それがもうたまらない。本体の切削や表面処理、組み立てまで、ワンドロップが作ってるからもちろんワンドロップらしくなると言えばそうなのだが、ワンドロップっぽくないなと思って使っていると、「あ、ワンドロップのヨーヨーだ」といつのまにか納得してしまう不思議な感覚。そこはかとないワンドロップ感が最高。この文章の中で何回ワンドロップって書いたんだろう。一癖ある通好みなヨーヨーではあるが、個人的にはオススメしたい。
