リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のモズに続いて、第270回はヨーヨーファクトリーのウィルダネス7075です。

ワイルドのオーナーChen Yang選手のシグネチャーモデル「ウィルダネス7075」は、“50mmを超える大迫力の超幅広ヨーヨー”…と商品ページにある通り、かなりワイドなモノメタルヨーヨーだ。昨今はヨーヨーの幅広化が進んでおり、幅44mmが幅広と呼ばれていた時代から、今では40mm代後半が主流になり、そしてついには50mmオーバーの機種が登場。さらにそれがネタではなく「高性能で使いやすいヨーヨー」として存在することで、まだまだヨーヨーが進化していることを感じる。

「ウィルダネス7075」は、A6061アルミ製で出来ている「ウィルダネス」のA7075バージョン。異なるアルミを使うことで、さらなるアップデートを可能にしているが、オーナーのChen Yang選手以外のワイルド所属選手もこぞって大会で使用するほど完成度が高い。モノメタルが決してバイメタルに劣っている訳ではないという証明でもあるし、モノメタルの可能性を提示してくれている。事実、使ってみると本当に良さを体感できるし、ワイルドというブランドの底力を感じることもできる。

手に持った瞬間は、正直に言って「これは好みじゃないかも…」と思う人もいると思う。しかし、振った瞬間に良い意味で期待を裏切られる。プレイヤーの意識さえも変えてくれるようなヨーヨーだ。幅広というインパクトだけが先行してしまいがちだが、操作性や安定性の高さに驚くだろう。スペックだけ見て敬遠していた人にこそ選択肢に入れてほしいし、ワイルドが2023年に導き出したひとつの回答を、多くの人に体験してもらいたい。
