ヨーヨーファクトリー「BiND」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#044】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第44回はヨーヨーファクトリーのBiND(バインド)です。

先週のNDに続いて、ネイト・デイリー選手のシグネチャーモデルについて。今回はNDのバイメタルバージョンというポジションである「BiND(バインド)」を紹介。まず、このバインドというヨーヨーの名前。トリックのバインドと混ざって紛らわしい気もするが、Bi-MetalとNDをくっつけてBiND(バインド)というネーミングとなっている。自然と言えば自然に付けられた名前なのだ。

モノメタルとバイメタルでは、単純にバイメタルの方がモノメタルの上位互換のように思っている方も多いかもしれないが(実際にそうである場合が多いのも事実だが)、NDとBiNDに関しては当てはまらない。両者は同じ形状のボディであることを共通点としながら、全く異なる「別のヨーヨー」である。光と影、表と裏、ピッコロと神様、くらいの差がある。

さて、肝心のネイト選手はNDをメインに使用しており、BiNDはどちらかというとヨーヨーファクトリーによる実験的な機種といった側面が強い。BiNDの最大の特徴である三層構造は同社初の試みで、リムの内部に真鍮を埋め込み、A6061アルミでサンドイッチ状態にするという荒技。バイメタルといえばステンレスリムが使用されることが多いが、真鍮を埋め込むというのがミソで、真鍮特有の力強さが、振った時にかなりの回転力と安定感を生む。しかしパワーばかりを追い求めて操作性を失わないように、最外周ではなく三層構造にして少し内側に取り付けることで、度が過ぎないバランスをギリギリで保っている。本来、軽さが武器だったNDだが、プラスアルファで重厚感を感じさせ、それでいて使ってみると動かしやすくもある。これが「別のヨーヨー」として生まれ変わったBiNDの魅力だと思う。まるで甲冑を纏った侍のような、前線で戦うには申し分ない戦力だ。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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