世の中には様々な博物館がありますが、「ヨーヨーの博物館はあるのかな?」と思ったことはありませんか?
残念ながら日本にはないのですが、アメリカには世界中のヨーヨーが展示されている「ナショナルヨーヨーミュージアム(National Yo-Yo Museum / 全米ヨーヨー博物館)」があります。
カリフォルニア州のチコという町に「バード・イン・ハンド (Bird in Hand)」というギフトショップがあり、その店内にヨーヨー博物館はあります。
お店の一角なので大きな規模ではなく、展示されているのは一部ですが(その他は倉庫で大切に保管されています)、ヨーヨー好きなら目を輝かせること間違いなしなお宝がずらりと並んでいます。
いや、むしろ「レアなんだろうけど、正直どれくらいの価値があるのか分からない…」という物のほうが多いかもしれません(笑)
ヨーヨーだけでなく、バッジ、ワッペン、ポスター、トロフィーといった関連アイテム、そして大会のチャンピオンが実際に使用したヨーヨーなんかも展示されています。
世界大会・全米大会の優勝者の名前が刻まれているトロフィーもあります。今後も新しいチャンピオンが誕生すれば、その都度名前が増えていきます。
ミイくん(2000年世界チャンピオン)とてりー(2001年世界チャンピオン)の名前もありました。未確認ですが、今は慎也(2009年世界チャンピオン)の名前もあるはず!
ミュージアムの中で目を引くのは、巨大な木製ヨーヨー!
サンフランシスコに拠点を置くトムクーン社が製作したヨーヨーで、同社の「3-in-1 No Jive」というヨーヨーをベースに設計されたもの。
1982年に、世界一大きなヨーヨーとしてギネス記録に登録されました。直径:50インチ(直径1,27メートル)、重量:256ポンド (116.12キログラム)という巨大なこのヨーヨーは、クレーン車で釣りあげて実際にスローすることが出来ます。
現在は記録は破られてしまいましたが、今でもミュージアムに鎮座し、観に来るお客さんに人気のフォトスポットになっています!
バードインハンド&ミュージアムのオーナーであるボブ・マラオニー氏は、ナショナルヨーヨーリーグ(アメリカの地区大会)と全米大会の主催者として、アメリカのヨーヨー界、特に競技としてのヨーヨーの発展に貢献した人物でもあります。
ボブさんは1988年にチコヨーヨークラブを発足しました。世界チャンピオンのジェントリー・スタイン選手、全米チャンピオンのアーギー・ファッシュ選手、ザック・ルビーノ選手などを輩出しています名門クラブです。名門といっても、誰でもウェルカムな雰囲気で、敷居の低さからビギナーの参加者が多いのも特徴。ミュージアムの裏手にあるスペースで、今もビギナーからチャンピオンまでが同じ場で練習に励んでいます。
最近では、16歳以下を対象にした「ナショナルジュニアヨーヨーコンテスト」もチコで開催しており、若手プレイヤーの登竜門となっています。
ナショナルヨーヨーミュージアムは、ヨーヨーの展示だけでなく、歴史の継承、ヨーヨークラブやコンテストの運営など、ただのミュージアムではなく、アメリカのヨーヨー業界を牽引する中央省庁のような役目も担ってきました。
もしみなさんがチコに行くことがあれば、ぜひ寄ってほしい場所です。
(サンフランシスコから車で3時間くらいです)
余談ですが、ヨーヨー博物館はリワインドの中にもあります。
当店が過去に取り扱ってきた商品のページを消さずに残し、オンラインヨーヨー博物館として公開しています!