実はこの頃からあった!第1期ハイパーヨーヨー時代の最新トリック

「第1期ハイパーヨーヨー」と呼ばれる1997年~2000年の時期に、ヨーヨーのトリックはたくさん増えました。

インターネットが今ほど普及していないその頃の情報源と言えば、おはスタかコロコロコミックくらい…という方が多いと思います。

それらのメディアだけでは知り得ない情報、特にトリックに関しては大会やイベントに行ってみないと分からない、誰かからVHSをダビングしてもらわないと分からない、という状況でした。

意外と知られていない「実は第1期ハイパーヨーヨーの頃からあったトリック」を独断と偏見で5スタイルごとに紹介します。

【1A】シーシック

2A全盛時代から1A全盛時代へ切り替わるきっかけになったトリックと言って良いでしょう。1999年世界大会で、アメリカのゲイリー・ロンゴリア氏がフリースタイル中に行って世界中のプレイヤーに衝撃を与えました。日本では、シュート・ザ・ムーンのような軌道のボヨンボヨンということで、シューボヨなんて呼ばれていた時もありました。

【2A】ラップトリック

2Aの「掛け系」と言うトリックは割と早い段階からありましたが、ループやホップをしているヨーヨーの動きをもう片方のヨーヨーで包むようにする、いわゆるラップ(Wrap)トリックは、2000年頃生まれました。動画で残っている所だと、第6回JCSファイナルでSHAQLERのヤマダアツシ氏が行っています。

【3A】ベルベット・ロール

元ダンカンクルーのマーク・マックブライド氏が考案したトリック。フィーンドマガジンという雑誌に図解が掲載されて世界中に広まりましたが、両手でストリングトリックをやるという事自体が「ちょっと何言ってるかわかんない」時代。実際にやってる人はほとんどいませんでした。
公式大会で初めてベルベット・ロールを行ったのは、1999年世界大会AA部門の横田剛氏。

【4A】ソロハム

2人でやる「ハムスター」というトリックを一人(ソロ)でやるから「ソロハム」。ハイパーバイパーのプロモーションでオフストリングを知っている方は比較的多いと思いますが、ソロハムが当時からあったことはあまり知られていません。ヨーヨーマスターのTAKAさんやチームオフストリングの活躍によって知られるようになりました。

【5A】カウンターウエイト

特定のトリックではないんですが、カウンターウエイトというスタイルその物がハイパーヨーヨー時代にあったなんて知らなかった、という方は多いと思います。
ヨーヨーマスターのスティーブ・ブラウン氏が考案したスタイルで、日本ではミイくんを筆頭にTHPジャパンのメンバーなんかもデモで行っていました。

 

今となってはどれもベーシックなものですが、当時は真新しさと新たな楽しみ方の誕生にワクワクしました。もちろん今も現在進行形で新しいトリックは生まれています。過去のトリックも掘りつつ、最新のトリックも追ってみてください!

目次