ヨーヨーファクトリー「ウェッジ(PC)」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#019】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第19回はヨーヨーファクトリーのウェッジ(PC)です。

ハワイ出身の世界チャンピオン、エヴァン・ナガオ選手のシグネチャーモデル「エッジ」をPOMモデル化した「ウェッジ(POM)」が先にあり、そのポリカーボネイト版として出来上がったのが「ウェッジ(PC)」だ。ポリカボのボディは、いかにもプラスチックらしい質感で、エッジの面影は残しつつ、エッジともウェッジ(POM)とも違った存在感を醸し出している。価格はリプレイプロアローと同じなので、その辺のプラスチックヨーヨーのラインではあるが、ウェッジ(PC)は割とクセが強いので、他に比べて少し個性的なプラヨーだと思う。

まず目につくのが外周部の分厚いリム。これでもかというくらいの厚みを設けていて、この分厚いリムが生み出す回転力と安定感は、並のプラヨーでは体感できないものがある。同時に、このリムが“クセ”を生み出しているのも間違いない。四輪駆動車が地を這うように進むかのごとく、パワーを活かして回り続ける力強さが、“クセ”のあるフィーリングの根源であり魅力でもある。とにかくパワフルでバイタリティのある鉄人28号のようなたくましさが持ち味だ。

独特なワイドボディは、ダイナミックなプレイを得意とするエヴァン選手のような、ヨーヨーを大きく動かすようなトリックに向いているのはもちろん、レール系トリックやバインドのバリエーションを増やす際にも真価を発揮する。特にラセレーション系の動きを伴うバインドがやりやすい。粗っぽく使ってもそれに応えてくれる安心感があって、ガンガン使い込める。ぶつけすぎるとブレやすいのが玉に瑕だが、そもそもこれはプラヨーなのだから、ブレなんて気にせず思いっきり遊び倒してほしい。おそらくこのヨーヨーを選ばないであろう人にほど、パワフルでガッツ溢れる感じを知ってもらいたい。一振りすれば、否が応でもウェッジ(PC)特有の貫禄のようなものを感じ取れるはずだ。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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