リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のログインに続いて、第332回はアンパラレルドのディストーションです。

音楽でいう音の「歪み」を意味する「ディストーション」は、アンパラレルドのチームに所属する技巧派プレイヤー、ダニエル・キム選手のシグネチャーモデル第3弾。ダニエル選手のファンでなくとも気になる、アルミ/ステンレス/ポリカーボネートというトライマテリアル(3つの素材)のヨーヨー。それだけ聞くと「クセのあるヨーヨーかな?」と思いがちだが、オールラウンダーを目指したとされるだけあって、意外にもあらゆるトリックに対応する万能機種だ。

直径約54mm、幅約47mmというサイズは、最近のトレンドの中ではスタンダードと呼べるスペック。重量は、重すぎず軽すぎずちょうど良い。形状もシンプルなステップラウンド形状で、握り心地や投げ出し、キャッチの感触も良い。そんなシンプルさに反するように、素材と構造によって性能の高さだけでなく、独自の柔和なフィーリングも生み出している。競技とカジュアルユース両方に向いているヨーヨーと言われて、半信半疑ながら使ってみると「なるほど」と納得する。

まず、ステンレスリムがインナーに付いているため、バイメタル特有の引っ張られる感覚や、回転力が強すぎてコントロールしにくくなる…ということがなく、非常に扱いやすい。そこにポリカーボネートのカバーをしているため、全体のバランスを整える役割を担い、絶妙な仕上がりになっている。見た目のアクセントにもなっている。ポリカーボネートが無ければ、「〇〇に似ている」となりそうなところだが、見事にオリジナルな物として完成されている。
