リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のブレイクアウトに続いて、第289回はC3ヨーヨーデザインのスピーダホリックXFです。

文字だけ見たら「スピーダホリックFX」と見間違えそうになる「スピーダホリックXF」。C3ヨーヨーデザインの遊び心が盛り込まれた…というより100%遊び心によって出来たかのような、ユニークで楽しいヨーヨーだ。しかし、冗談のようで、冗談ではない。ちゃんと仕上げて来てる!と驚くほど、「使える」ヨーヨーでもある。何より、フィーリングの気持ち良さと、多くのトリックに対応するしっかりとした性能を兼ね備えたポテンシャルは高さはC3ならでは。

FXと真逆のコンセプトで作られたXFは、フィンガースピンのやりやすさが売りだったFXに対して、フラットなキャップを搭載することで、フィンガースピンができないようになっている。
そのキャップには「フィンガースピンはできないが、DNAは可能である《※意訳》」と文章が書かれており、これは何らかの手段で、例えば手のひらでグラインドなどをすればDNAができることを意味しています。と、商品説明にもある通り、ある意味挑戦的なメッセージも込められている。

キャップがあることで、「なんだ、フィンガースピンできないんじゃ、FXの劣化版じゃないか」と思う方もいるかもしれない。しかし、XFの真骨頂はこのキャップにある。確かにフィンガースピンやできないが、キャップを搭載していることによる「中空構造のヨーヨー」という、本当の意味での個性を発揮するのだ。中空構造のヨーヨーは各社まだまだ少ないし、C3の中でもかなり稀だと思われるが、絶対数が少ないだけあって、他にはない味わい深さや独自のバランス感覚が楽しめる。それも、最前線でヨーヨーを作り続けているC3が手掛けたとなれば、これは1度使ってみるしかない。という訳で、フィンガースピンができる・できないのコンセプト以外でも輝くヨーヨーなのだ。
