リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のアビスに続いて、第245回はCLYW×ラフトヴァークのプラスチックピークです。

CLYWとラフトヴァークのコラボモデル「プラスチックピーク」は、CLYW初のヨーヨー「ピーク」のプラスチックバージョン。2006年にリリースされたオリジナルの「ピーク」は、CLYWを代表する機種であり、ブランドの躍進を後押しした重要なヨーヨーだった。未だにファンが多く、2016年には10周年を記念して「ピーク2」が発売されている。それからさらにチタン版のピークも発売され、2023年、プラスチック版である今作の発売に至った。

ラフトヴァーク側が設計を担当し、インジェクションモールド(射出成型)製法を採用している。「プラスチックフルヴィア」や「プラスチック000」の経験が生かされ、まるでラフトヴァークのプラスチックモデルの集大成のようではあるが、見た目はまぎれもなくCLYWの「ピーク」である。スノータイヤパッドを採用し、初代ピークの形状を踏襲している。重量配分や耐久性のテストを繰り返した結果、全体のサイズを大きくすることで問題をクリアし、初代ピークの雰囲気や美しさの再現にこだわったという。

「ピーク」は確かに良いヨーヨーだが、17年前のヨーヨーである。過去の名作のリメイクという意味では、「フリーハンドONE」のような立ち位置にも似ていると思う。ヨーヨーその物の良さもさることながら、歴史やバックグラウンドのストーリーを知り、ノスタルジックな使い心地を感じることも、楽しさのひとつ。知らなくても、今作を機にCLYWの歴史やラフトヴァークの情熱を感じ取ってもらえたら嬉しい。
