ヨーヨーファクトリー「アビス」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#244】

リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

前回のロックスター2023に続いて、第244回はヨーヨーファクトリーのアビスです。

チームヨーヨーファクトリーの日本人メンバー、野田健人(ノダケント)選手の初のシグネチャーモデルが、今年ついにリリース!「アビス」と名付けられたこのヨーヨーは、意外にもオーソドックスな形状のモノメタル機種で、価格的にも手に取りやすい。だがそのポテンシャルは高く、手に取れば価格以上の性能に納得するはず。

「敢えて消す存在感」というコンセプトの元、サスヨーヨーメカニクスが設計を担当している。存在感のあるヨーヨーと言えばポジティブに捉えることのほうが多く、逆に存在感のないヨーヨーとなるとどんなメリットがあるのか疑問に思うかもしれない。「アビス」は、ヨーヨーその物の主張の強さを抑え、まるで自然にそこにあるかのような違和感のなさを形にしたようなヨーヨーだ。「存在感がないのではなく、出さない」という美学。

昨今のトリックに対応するためのパワーやスリープの伸び、切り返し、動かしやすさ、それらをSUSの設計によって、当たり前のように共存しながらも、プレイ中に感じる雑味のようなものが見事に打ち消されている。手に握った瞬間、投げた瞬間、ストリングに乗せた瞬間、キャッチの瞬間…ヨーヨーの方から歩み寄ってサポートしてくれるような心地よさ。JDSシリーズの新たな一面を垣間見ると共に、野田選手の人柄も反映しているような気さえする良機種だ。

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この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

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