リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のフリーバードOGに続いて、第231回はAufhebenのオクシモロンです。

2019年に発足した『アウフヘーベン』は、Kazuki Morii氏がオーナーを務め、自らが設計を手掛ける国内ブランド。その第一作目である「エウレカ」は、新進気鋭のブランドの未来を予見させるような仕上がりで評判を呼び、その後の「シェルター」などの人気にも繋がっていった。今作「オクシモロン」は、「エウレカ」のアナザーバージョンとして製作された、アウフヘーベンの意欲作である。

シンプルでクリーンな見た目の「オクシモロン」は、予備情報がなかったり触ったことがないとピンと来ないかもしれないが、その性能の高さは確かなもの。「エウレカ」をベースにしながらも、サイズ感は全然違ったものになっている。トレンド感のある幅広ボディは、マウント成功率の底上げにもなり、全体的にトリックやコンボの適性が上がっているようにも思う。

A7075を使用したボディは「エウレカ」譲りだが、芯のある硬さの中にマイルドさも加わっているような不思議な感覚。ヨーヨーを動かす時にストレスにならない直感的な操作性が小気味よく、投げ出しからキャッチまで安定していて頼もしい存在だ。アウフヘーベンのヨーヨーを触ったことのない方にこそ使ってほしい逸品だ。
