リワインド渋谷店スタッフのアルです!
前回のバーサーカーディケイドに続いて、第185回はOneDropのジオラマです。
ワンドロップに所属する日本人メンバー高津司(タカツツカサ)氏のシグネチャーモデル「パノラマ」は、圧倒的なフィーリングの良さで人気を集め、SNSでもよく見かける存在となった。その「パノラマ」の素材違い版が「ジオラマ」である。A6061からA7075、いわゆる超々ジュラルミンになったことで硬いフィーリングへと変化している。
やわらかな使用感が持ち味だった「パノラマ」を、わざわざ硬い素材にする意味があるのか?その答えはもちろん「ある」し、その違いを楽しむのが最高の時間である。例えるなら鉛筆。鉛筆はボールペンよりもやわらかな書き味が特徴だが、その鉛筆の中にもHBがあったり6Bや9Hがあったりと硬さの違いがある。「やわらかい物の硬いほう」という選択肢が、ニッチだけどとてつもなく贅沢である。
「パノラマ」をベースにしているので基本的にはマイルドな使い心地なのだが、素材と微妙な設計の違いでタッチの瞬間は硬くて剛性感があり、相反するものがうまいこと絡み合っている。「パノラマ」を持っていなくても十分楽しめるが、ぜひ両方とも振り比べてもらいたい。サイドエフェクト機種なので、そこでも変化が楽しめる。