
ヨーヨーの「スタイル」のひとつ、カウンターウエイト(5A)スタイルのはじめ方を解説します。カウンターウェイトに必須の「おもり」のつけ方や、基本トリックのやり方を紹介しています。
このビデオからカウンターウェイトを始めよう!
てりーと始めるカウンターウェイト講座 [5A] [ヨーヨー]
始める前に……カウンターウエイトについて知ろう!
通常ヨーヨーは中指にストリング(ヒモ)を付けますが、カウンターウエイトでは指に付けず、代わりにウエイト(おもり)をストリングに付けてプレイします。
どんなトリックができるの?
ウエイトを手から離したりキャッチしたりすることで、ヨーヨーとウエイトの絶妙なバランスが生まれ、独自のトリックをすることができるのが特徴です。見た目の派手なトリックが多く、振り回す姿が「ヌンチャク」のようだと例えられることもあります。
カウンターウエイトとフリーハンド
今でこそ「カウンターウエイトスタイル」という名前が浸透していますが、スタイルが誕生した当時は「フリーハンド」という名前でした。ダンカンのフリーハンドやフリーハンドネクストジェンというヨーヨーの名前は、これが由来となって名付けられています。
カウンターウエイトの考案者は?
カウンターウエイトのアイデアは、ナショナルヨーヨーマスターのスティーブ・ブラウン氏が1999年に考案しました。
大会でのカウンターウェイト
大会では「5A(ファイブエー)部門」と呼ばれ、毎年世界チャンピオンも誕生している独立したスタイルです。
>>2018年 世界大会5A(カウンターウェイト)部門優勝 イシカワソラ選手
用意するもの
ウエイト(おもり)
まずはウエイトを手に入れましょう。
オススメは「キャンディーダイスプロ」!
2001年X部門世界チャンピオン、寺田真悟がプロデュースする、「誰でも手軽に5Aが出来る」をコンセプトに開発された、カウンターウエイトです。
種類も豊富で、初心者から世界トップクラスの選手まで、幅広い層が愛用しています。
その他にも、現在リワインドでは数多くのウェイトを取り扱い中です。
落としても良いストリングトリック用ヨーヨー
手からヨーヨーが離れている部門なので、油断すると手からヨーヨーが離れ、地面に落下してしまいます。「万が一傷ついても、壊れてもショックが少ないヨーヨー」を用意しましょう。
おすすめヨーヨー
はじめに・ウエイトをストリングにつける
A.グルーブ(溝)のあるウエイトの場合
キャンディーダイスなどのウエイトにはグルーブ(溝)があります。
グルーブがある場合の取り付け方はとってもカンタン!初心者にもやさしい仕組みになっています。
【写真1】ストリングを指に付ける時と同じ要領でフィンガーホールを作り、輪っかをグルーブに引っかけます。
【写真2】フィンガーホールをグルーブに掛けた状態で、ストリングを引っぱって輪っかを小さくしていきます。
【写真3】フィンガーホールの根本がダイスの角に来るようにします。ウエイトからストリングが取れないか確認しておきましょう。
B.グルーブがなく、穴が開いているウェイトの場合
ヨーヨー本体にストリングを付ける前に、先にウェイトにストリングを取り付けます。
まず、ストリングの「結び目がない方(ヨーヨーに取り付ける方)」をウエイトの穴に通します。
【写真4】穴は大きいので、すんなりとストリングは通るはず。
それをそのまま結び目のある方に通します。
【写真5】フィンガーホールを作るための穴に、このように通します。
【写真6】軽く引っぱって、輪っかを小さくしていきます。
【写真7】最後まで引っぱると、このようになります。念のため、もう一度軽く引っぱって、ダイスからストリングが取れないか確認しておきましょう。あとはヨーヨーにストリングを取り付けます。
C.ゴムボールの場合
ダンカンのモンキーウエイト等のゴム製ボールは、Bの取り付け方をするとゴムに亀裂が入ってしまうことがあるので、こちらの方法で取り付けます。また、ポリコンも同じ方法です。
まずはストリングの下準備です。まずは写真のように、元からあるストリングの結び目をさらに大きくします。
【写真8】このように結び目が中央に来るようにしてから、少しずつ力を入れていきます。
結び目のところで一回わざと結んで、結び目をさらに大きくすれば、下準備はOK。
【写真9】このように結び目を大きくすることが目的なので、結び目が2つにならないように気をつけます。
ストリングの結び目がない方から、ボールの穴に通します。穴はせまくなっているので、ストリングをねじりながら入れるとうまく入ります。
【写真10】結び目がない方から差し込みます。
軽く引っぱってあげれば完成です。プレイの前に、ボールからストリングが外れそうにないか、かならずチェックしましょう。
【写真11】これで取り付け完了。 あとはヨーヨーにストリングを取り付ければ、カウンターウェイトをスタートできます。
握り方を覚える
ウェイトをつけたら、いよいよ握り方を覚えます。
以下のように、利き手でピストルの形を作ります。
![]() 【写真12】親指と人差し指でヨーヨーをキャッチするので、そこを意識的に広げるようにしておく。 |
その手でヨーヨーをこのように握ります。これがカウンターウェイトでのヨーヨーの握り方です。小指の外側でウェイトを支えて、親指と人差し指でヨーヨーをキャッチします。
![]() 【写真13】「小指の外側でウェイトを支える」というのが最大のポイント。小指でウェイトを直接握るのもアリ。 |
スローダウン・スリーパーを覚える
まずは基本的な投げ方から覚えましょう。要するにただのスローダウンとスリーパーの練習なのですが、ウェイトを握ったとたん、やたらと難しくなります。キャッチは人差し指と親指の間です。思いっきりスローせず、やさしく・まっすぐスローすることを心がけてください。バインド仕様のヨーヨーをお使いの方は、ビデオのように「スリーパーとバインド」も練習してみてください。ふつうにスリーパーができるヨーヨーなら、そのままふつうにスリーパーの練習でOKです。
【スローダウンとスリーパーの違い】
スローダウン→まっすぐ投げおろして、すぐにヨーヨーを戻してキャッチするトリック。
スリーパー→、まっすぐ投げおろして、ヨーヨーを下で数秒空転させてからキャッチするトリック。
ブレイクアウェイ・トラピーズを覚える
まずはふつうのトラピーズをカンペキにして、そのあとカウンターウェイトのトラピーズに挑戦してください。ふつうのトラピーズの時と握り方が変わっているので、最初のうちは真横に投げるのになかなか苦戦します。跳ねあげてキャッチするのは難しいので、下におろしてからキャッチするようにしましょう。また、ロングスリーパーのときと同じように、バインド仕様のヨーヨーを使っているのであれば、バインドもついでに練習しましょう。
トラピーズ・スイッチを覚える
右手と左手で交互にトラピーズをするトリックです。このトリックでウェイトの持ち替えに慣れましょう。最初はストリングが短いほうがやりやすいので、どうしても出来ない場合は思い切ってストリングを切りましょう。ヘソよりちょっと下で切るくらいでもいいかもしれません。
ここまで出来たらトリックリストへ!
ここから先のトリックは、カウンターウェイトのトリックリストを見てトライしましょう!