iYoYo x YYF「サンライズ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#045】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第45回はiYoYoとヨーヨーファクトリーのコラボモデル、サンライズです。

ドイツのヨーヨーブランド「iYoYo」のオーナーであるDave Geigle氏は、2A不毛の地であるヨーロッパにおいて、数少ない2Aプレイヤーとして活躍してきた。元々ドイツは第一期ハイパーヨーヨーのプロモーションが展開された国の一つであり、ジャグリングメーカー「ヘンリース」がバイパー等のヨーヨーをリリースしていた「ヨーヨーの下地がある国」であった。そのため、ドイツの古参プレイヤーはオールドスクールな上達の道筋を辿り、しっかりと2Aの基礎を身に着けた人も多かったはずだ。Daveもその古参2Aプレイヤーの1人だが、彼が世界大会に参加するようになった頃には周りのプレイヤーは辞めてしまう…日本の冬の時期と同じ状況であった。

Dave氏は一人、世界大会に挑戦し続け、やがて世界中に名が知れ渡るようになる。有名になった背景には、彼が最初に加入したチームヨーヨージャムの存在が大きい。加入時はまさにヨーヨージャム最盛期で、唯一のドイツ人メンバーとして、そして貴重な2Aプレイヤーとして、チームヨーヨージャムの中で存在感を増していった。その結果、グランドマスターBill De Boisblanc氏とダブルネームでシグネチャーモデル「サンセットトラジェクトリー」がリリースされる。ヨメガ一択だった時代に一石を投じたルーピングヨーヨーとしてロングセラーとなる。その後彼はヨーヨーファクトリーに移籍し、さらに独立してiYoYoを立ち上げる。その頃にはすでに選手としては引退宣言をし、ブランドオーナーとしてヨーヨー業界に携わっていくことになるのであった。

かつてヨーロッパの2A界を牽引していたDave氏が、自身のブランドから初めてルーピングヨーヨーをリリースした。それが「サンライズ」だ。「“サンセット”トラジェクトリー」に対して日の出を意味するサンライズというネーミング。そして、今回もBill De Boisblanc氏とのダブルネーム…と思いきや、共同開発にヨーヨーファクトリーを迎え、トリプルネームのヨーヨーとなっている。共同開発というよりは、YYFのループ720のボディをそのまま採用し、内部のベアリングやスペーサーをiYoYo側が設計するという製作の仕方を取り、ループ720の兄弟機のようなヨーヨーが誕生した。ベアリングはまさかのサイズB(ヨーヨージャム小径サイズ)ということで、あのサンセットトラジェクトリーと同じだ。ヨーヨージャムとヨーヨーファクトリーの遺伝子ををここに残してきている。ベアリングの径が違うことによるフィーリングの違いをぜひ楽しんでもらいたい。ちなみに、ループ720のベアリング&スペーサーと、サンライズのベアリング&スペーサーは、そっくりそのまま入れ替えることができるのでお試しあれ。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1997年のハイパーヨーヨーブーム初期からヨーヨーを続け、幅広い交友関係を持つ。ヨーヨーコレクター。元チームヨーヨージャムメンバー。2003年世界大会3A部門準優勝。上野ヨーヨー練習会主催者。音楽と散歩が好きでのほほんとした性格だが、一人でふらっとどこへでも、神出鬼没に日本各地や海外にも出向く行動派。あだ名は「アル」もしくは「アルちゅん」。

目次