こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!
『ピックアップアイテムFROM渋谷店』
第26回はヨーヨーファクトリーのコオラウエッジです。
モノエッジとも呼ばれるコオラウエッジは、言うまでもなく「エッジ」のモノメタル版で、アメリカの某ショップでのミステリーボックス及びエヴァン・ナガオ選手のオフィシャルサイト直販でしか手に入れることができなかったレア度ちょい高めなヨーヨーであり、日本国内での販売は予定されていなかった。しかし、リワインドのアニバーサリーボックスで特別に販売して良いことになり、数量限定で販売し、その後単品売りもOKが出た経緯がある。そんな訳で、入手のハードルがやや高いかったがが、ぜひ紹介したいヨーヨーなのでピックアップアイテムとして書かせていただく。
聞きなれない単語「コオラウ(Ko’olau)」は、ハワイのオアフ島にあるコオラウ山脈のことで、ハワイ発のウクレレブランドの名前にもなっている。エヴァン選手が育ったKo’olauが由来のヨーヨー「コオラウエッジ」は、ハワイらしさを前面に出したネーミングだ。話は逸れるが、ハワイと言えば、一時はヨーヨーの世界の中心地と言っても過言でないほどのヨーヨーのメッカであった。ホノルルのアラモアナショッピングセンターにハイパフォーマンスカイトというお店(現在は閉店)があり、そこを拠点にしたチームハイパフォーマンス(THP)は、アレックス・ガルシア選手をはじめスター選手だらけだった。そんなTHPに憧れた世代が世界中にいるだろうし、かく言う僕もその1人だ。THPのロゴが入ったブレインや、マウイカラーと呼ばれる色のファイヤーボールも、どことなくハワイらしさを感じるもので、今でも憧憬の念がある。意外と知らない方もいると思うが、そのTHPの創設者であるアラン・ナガオ氏の息子さんがエヴァン・ナガオ選手で、エヴァン選手は今は無きTHPの最後の遺伝子を継ぐ選手と言って良いだろう。
コオラウエッジの性能面にも触れておこう。エヴァン選手のシグネチャーモデルが多数あるうち、コオラウエッジが一番クセのないヨーヨーだろう。バイメタルモデル「エッジ」のモノメタル版と言っても、その実は別物という印象で、コオラウエッジはモノメタルのヨーヨーとして完全に独立した存在だ。エッジの効いてないエッジと言ってしまうと特徴がないようにも聞こえてしまうが、価格帯的にも、意外とシャッターやロックスターと並べて初メタルヨーヨーの選択肢にもアリなんじゃないかと思えるほど、まとまった仕上がりだ。使ってみると、少し重めの重量と、フルサイズ特有の安定感も相まって、トリック中に余裕を持ってプレイすることができる。この「余裕」が生まれるのが隠れた特徴なのかもしれないと思うほど、スペックだけで読み取ることのできない秘めた力が存在する。コオラウエッジその物より、鋭くエッジの効いたトリックにも余裕で対応するという意味で、エッジシリーズの名に恥じないエッジなヨーヨーなのかもしれない。