トリックには種類があり、それぞれにマッチしたヨーヨーがある
トリック(技)は無数にあり、それぞれにマッチしたヨーヨー選びが重要です。
特に、「ストリングトリック」と「ルーピングトリック」は、対応するヨーヨーがまったく異なります。
このページでは、トリックの種類として代表的なその2つを解説します。
※プレイスタイル(ジャンル)は5つのスタイルに分かれますが、このページでは省略します。
まずは、こちらのビデオをご覧ください。
ストリングトリック
ストリングプレイなどとも呼ばれます。ヨーヨーがスリープしたままの状態で、複雑にストリングを絡めたり、ストリングとヨーヨーを乗せる(引っかける)ことを利用したトリックのことを指します。エレベーターやトラピーズ(ムーンサルト)、ブレイン・ツイスターなどが代表的なトリックです。
ストリングに乗せず、なにかのカタチを作ったり、スリープの状態をそのまま利用する、犬の散歩(ウォーク・ザ・ドッグ)やツーハンドスターのようなトリックたちのことを、別に「スリーピングトリック(スリーピングプレイ)」と呼ぶこともあります。
どんなヨーヨーがストリングトリックに向いている?
このように大きく「ツバサ(翼)」のような、通称「ウイングシェイプ」と呼ばれるカタチをしたヨーヨーだと、エレベーターなどのときに、ストリングを引っかけやすいのがわかるかと思います。基本的にこういったカタチのヨーヨーは、ほとんどストリングトリック向けに作られています。念のため、各ヨーヨーのページにある、スタイルの項目を確認しておくと安心です。
また、ストリングトリック用のヨーヨーにも引き戻し仕様のヨーヨーとバインド仕様のヨーヨーがあり、それそれギャップ幅の広さが異なります。中級~上級トリックに挑戦する時は、ギャップ幅が広くてスベりの良い機種を選ぶと良いでしょう。
→ギャップについての解説はこちら
![]() 【写真1:スピーダホリック(C3ヨーヨーデザイン)】中央が凹んでいるカタチが特徴。 |
ルーピングトリック
ループ、ループ系、ルーピング、ルーピングプレイなどとも呼ばれます。カンタンに言えば、ヨーヨーで円軌道、または弧を描くトリックのことを言います。戻ってきたヨーヨーをキャッチせず、そのまま手首の力を使って返すインサイド・ループ(ループ・ザ・ループ)や、ホップ・ザ・フェンスなどが代表的なトリックです。
どんなヨーヨーがルーピングトリックに向いている?
ストリングトリックとはうって変わり、このような丸い形がルーピングトリックに向いています。このようなカタチだと、ストリングがボディに当たりやすく、ヨーヨーがループの時にキレイに返しやすくなるためです。基本的にこういったカタチのヨーヨーは、ほとんどルーピングトリック向けに作られています。念のため、各ヨーヨーのページにある、スタイルの項目を確認しておくと安心です。
ルーピングトリック向けのヨーヨーは、ストリングトリック向けヨーヨーとは異なり、ギャップ幅が狭いものを選びましょう。例えば同じレイダー形状でも、レイダーとループ720ではギャップ幅に差があり、レイダーの方がギャップ幅が広いので戻りにくく、こまめなメンテナンスが必要になります。反対にループ720やループ2020等のヨーヨーはギャップ幅が狭いので、ルーピングトリックが非常にやりやすく、メンテナンスも比較的ラクです。
![]() 【写真2:ループ720(ヨーヨーファクトリー)】ルーピングヨーヨーとして製作されているものは、このように細長いのが特徴。 |
あくまで「だいたい」なのです
このように、ストリングトリック・ルーピングトリックの2種は、それぞれ全く違うカタチのヨーヨーが適しています。しかし、中にはそれぞれに当てはめにくいトリックもあります。
例えば、ルーピングプレイでも、プラネット・ホップ(オーバー・ザ・フェンス)のような弧を描くトリックは、ウイングシェイプのヨーヨーがやりやすかったりします。アラウンド・ザ・ワールドは見た目はルーピングトリックですが、スリープさえすればどのタイプのヨーヨーでも問題なくできます。実際にどのようなヨーヨーが適しているかを、よく見極めましょう。