みなさんこんにちは。リワインドスタッフの岩倉玲です。
岩倉が競技生活の中で経験してきた大会参加に関するコツや、フリースタイル作成に関するノウハウをブログ形式で紹介する「れいレポ」。
第5回は『「解ける問題から解く」をフリースタイルに応用しよう 』です。
フリースタイル作るの難しくない?
いきなりですがフリースタイル演技、作るの難しくないですか?
たった数分とはいえ、どんな音楽に、どんな技を使って、スコアやミスのリスクも気にしつつ、、、となると中々難しいです。
自分のヨーヨー歴はゆうに20年を超えましたが、大会、パフォーマンスいずれの演技を作るタイミングでは、まだ毎回頭を悩まされます。
逆に経験豊富な選手ほど、前年とコンボが進化して尺が変わっていたり、こだわりたい部分が多くて演技作成難易度が上がるパターンも少なくないかもしれません。
そんなハードルを少し下げつつ、効率良く演技を作るヒントについて考えたいと思います。
テストや試験で言われるセオリー「解ける問題から解く」
いきなり話が飛びますが、高校生のときに大変お世話になった先生がいます。その先生に言われた言葉でよく覚えているのが、
・試験は頭から順番通りに解くな
・全体をざっと見まわして、解ける問題から解け
というアドバイスです。「順番に解こうとして1問目がいきなり難しい問題だった場合、そこで大半の時間を費やしてしまい、精神的にも余裕がなくなる。全体を見回して、自分が得意なジャンルの問題、すぐに解けそうな問題から解きなさい」というもの。ちょっと検索したら受験テクニックでもメジャーなものっぽいので、聞いた事がある方も沢山いるかもしれません。
フリースタイル演技作りも同じ。
フリースタイルの作り方も同じです。3分間の演技を作るのであれば、いきなり冒頭から作らなければならないルールはありません。
一番〆のラスト15秒を作っても良いし、「この音楽の部分には絶対この技!」と決まっている部分から、徐々に埋めていきましょう。
やりたい技が決まっている部分、イメージがすぐに出来る部分から演技を埋めていけばOK。
出来る所から手をつけていきましょう。
僕が演目を作る際は、この方法でまず「フリースタイル土台」を作成します。ソロハムをラストパートに持ってくることが多いので、最後の30秒や、サビの部分は割とすぐに決まります。
そんな感じで徐々に他パートも埋めていきつつ、埋まってない部分は後から組み込んでいきます。全体のバランスを鑑みつつ、まだ入っていないジャンルの技や、そのパートにマッチしそうな技があれば逐次入れていきます。
この段階までくれば一旦全体が出来上がったので、ここからコンボの細かい繋がりや、技の入れ替えを行いつつ、ブラシュアップをしていきます。
昔は友達に演技を見てもらう事もありましたが、
演技スタート
↓
しばらくフリースタイルを進める
↓
突然棒立ち
↓
友人「え…この部分なに?」
↓
岩倉「未定。この後のサビから決まってる」
というような事も結構ありました。
また、具体的に自分が今どんな技が出来るのか?演技を作るという問いに対して、どのような個別回答(引き出し・レパートリー)を持っているのかをしっかり把握しておくことが大事です。
まとめ
- フリースタイルはいきなり冒頭から作らなければならないわけではない
- 作りやすい部分から徐々に埋めていく感覚で演技を作る
- 自分の技レパートリーがしっかり把握できていると、スムーズに演技作成を進められる
演技作りの参考になれば幸いです。
「れいレポ」過去の記事はこちら
https://yoyorewind.com/jp/news/tag/%e3%82%8c%e3%81%84%e3%83%ac%e3%83%9d/