【れいレポ#005】「解ける問題から解く」をフリースタイルに応用しよう

みなさんこんにちは。リワインドスタッフの岩倉玲です。

岩倉が競技生活の中で経験してきた大会参加に関するコツや、フリースタイル作成に関するノウハウをブログ形式で紹介する「れいレポ」。

第5回は『「解ける問題から解く」をフリースタイルに応用しよう 』です。

目次

フリースタイル作るの難しくない?

ヨーヨー歴26年。でも、演技を作るのはいつだって難しい。

いきなりですがフリースタイル演技、作るの難しくないですか?
たった数分とはいえ、どんな音楽に、どんな技を使って、スコアやミスのリスクも気にしつつ、、、となると中々難しいです。
自分のヨーヨー歴はゆうに20年を超えましたが、大会、パフォーマンスいずれの演技を作るタイミングでは、まだ毎回頭を悩まされます。
逆に経験豊富な選手ほど、前年とコンボが進化して尺が変わっていたり、こだわりたい部分が多くて演技作成難易度が上がるパターンも少なくないかもしれません。

そんなハードルを少し下げつつ、効率良く演技を作るヒントについて考えたいと思います。

テストや試験で言われるセオリー「解ける問題から解く」

いきなり話が飛びますが、高校生のときに大変お世話になった先生がいます。その先生に言われた言葉でよく覚えているのが、

・試験は頭から順番通りに解くな
・全体をざっと見まわして、解ける問題から解け

というアドバイスです。「順番に解こうとして1問目がいきなり難しい問題だった場合、そこで大半の時間を費やしてしまい、精神的にも余裕がなくなる。全体を見回して、自分が得意なジャンルの問題、すぐに解けそうな問題から解きなさい」というもの。ちょっと検索したら受験テクニックでもメジャーなものっぽいので、聞いた事がある方も沢山いるかもしれません。

フリースタイル演技作りも同じ。


フリースタイルの作り方も同じです。3分間の演技を作るのであれば、いきなり冒頭から作らなければならないルールはありません。
一番〆のラスト15秒を作っても良いし、「この音楽の部分には絶対この技!」と決まっている部分から、徐々に埋めていきましょう。

やりたい技が決まっている部分、イメージがすぐに出来る部分から演技を埋めていけばOK。
出来る所から手をつけていきましょう。

僕が演目を作る際は、この方法でまず「フリースタイル土台」を作成します。ソロハムをラストパートに持ってくることが多いので、最後の30秒や、サビの部分は割とすぐに決まります。
そんな感じで徐々に他パートも埋めていきつつ、埋まってない部分は後から組み込んでいきます。全体のバランスを鑑みつつ、まだ入っていないジャンルの技や、そのパートにマッチしそうな技があれば逐次入れていきます。

この段階までくれば一旦全体が出来上がったので、ここからコンボの細かい繋がりや、技の入れ替えを行いつつ、ブラシュアップをしていきます。

昔は友達に演技を見てもらう事もありましたが、

演技スタート

しばらくフリースタイルを進める

突然棒立ち

友人「え…この部分なに?」

岩倉「未定。この後のサビから決まってる」

というような事も結構ありました。

また、具体的に自分が今どんな技が出来るのか?演技を作るという問いに対して、どのような個別回答(引き出し・レパートリー)を持っているのかをしっかり把握しておくことが大事です。

まとめ

  • フリースタイルはいきなり冒頭から作らなければならないわけではない
  • 作りやすい部分から徐々に埋めていく感覚で演技を作る
  • 自分の技レパートリーがしっかり把握できていると、スムーズに演技作成を進められる


    演技作りの参考になれば幸いです。

「れいレポ」過去の記事はこちら

https://yoyorewind.com/jp/news/tag/%e3%82%8c%e3%81%84%e3%83%ac%e3%83%9d/

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この記事を書いた人

C3yoyodesign / SPINstAr所属。7度のヨーヨー世界チャンピオン、8度の全日本チャンピオン、そして世界最多公式大会優勝記録を持つ超人。日本ヨーヨー連盟ヘッドジャッジも務める。ヨーヨーの歴史にも造詣が深い。パフォーマーとしての顔も持ち、国内外の大道芸フェスティバル・ストリートパフォーマンスイベントに出演。自身のシグネチャーモデル「フローレス」「フローレスエア」「コントレイル」好評発売中。
好きなヨーヨー:フローレス、フローレスエア、コントレイル

Twitter: @Rei_4A
Instagram: @rei4a

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