ボールベアリングに直接オイルを注入する
ベアリングへオイルの注入、またはドライ皮膜を施し、ベアリングを保護します。
引き戻しのヨーヨーは、新品のときのような戻りを復活させます。
ベアリング「だけ」に直接オイルを注入するのがポイントです。
※ヨーヨーファクトリーのループ720のようなルーピングヨーヨーやヨメガのヨーヨー、ハイパーヨーヨーのヨメガブランド機種(クロスドラゴン、スピンフェニックス、ファイヤーボール、レイダーなど)のオイルメンテナンスを必要とするヨーヨーは「アクセルに塗布する」を参考にして下さい。
用意するもの
- ティッシュ
- バインドヨーヨーの場合
- 初心者向け引き戻しヨーヨーとルーピングヨーヨーの場合
- ルーピングオイル
バインド必須の状態 (引いても戻ってこない) のままで、ベアリングの保護が目的の場合
YYFダークマターリューブがおすすめ。通常のオイルより若干手間がかかりますが、ベアリングの性能を引き出します。使い方は当ページや動画、商品ページなどを参考にしてください。
ストリングトリックオイルやYYF パフォーマンスオイル (ロングスピン)などもおすすめです。
戻りを強くさせるものに比べ、水っぽくサラサラなオイルです。
戻りを復活(強く)させる場合
引き戻し状態のアローなどの戻りを強くするために使用する場合、少し粘度が高い(ドロドロしている)オイルがおすすめ。
ルーピングオイルか、YYF パフォーマンスオイル(ループ/レスポンス)など。
どのオイルも可燃性はありません。
すぐになくなる物ではないので、とりあえず1本もあれば十分でしょう。

準備ができたら、いよいよ作業開始
1.ボディを分解する
ヨーヨーを落としたり、中の細かいパーツをなくしたりしないよう、必ず机の上でゆっくり作業します。

2.ベアリングをはずし、ティッシュの上に置く
ベアリングが手ではずれないものは、こちらを参考にしてください。
手ではずせるのであれば、そのまま普通にはずします。

3.ベアリングにオイルを注入する。
バインドヨーヨーのベアリングの保護には《半滴ほど》。
ルーピングヨーヨーなど戻りを強くする場合は《1~2滴ほど》が目安。
ベアリングの中に、オイルをしみこませるようなイメージです。もしオイルが出すぎても、構わずそのまま次へ進んでください。注入したあと1分ほど放置しておくと、より中に浸透させることができ、余分なオイルをティッシュに流すこともできます。

バインドヨーヨーのベアリングに、ストリングトリックオイルは一滴では多いイメージ。本当に効果があるの?ぐらいの量にしておかないと、強く引っ張ると戻ってきます。

容器から直接注油するのが難しい場合、ピンセットなどを使って注油する量を調整する方法もあります。

引き戻し用ベアリングへ戻りを強くするルーピングオイルを注入。足りない場合はあとでもう一度つけてあげればいいので、オイルをムダ使いしないために、ほんの1滴~2滴くらいにしておく。
4.ベアリングをティッシュで拭く
外側にもれてしまったオイルは、ここでキレイに拭きとります。とくに、ストリングにオイルがしみこむとすぐ痛んでしまうので、忘れずに拭きとってあげましょう。

キレイにベアリングの内部だけにオイルを注入できたと思っても、案外ベアリングはベタベタしているもの。うまくオイルをつけれたかどうかに関わらず、必ず拭きあげてください。
5.オイルをなじませる

ピンセットにベアリングをセットし、指ではじいてベアリングを回転させます。これによってオイルをベアリング全体にいきわたらせ、なじませます。
戻りを強くする場合は軽く2~3周回す程度でOK。YYFダークマターオイルを使用している場合はしっかり回します。
6.組み立てなおして、作業完了
戻りを強くする場合は試しにスローして、戻りが弱かったら、もう一度オイルをつけましょうバインド必須のヨーヨーにオイルを注した場合は、はじめは強めに引くと戻ってきますが、ある程度(場合によっては1~2時間)使い込むと、戻りが弱まってきます。

プチコラム:ボディはオイルに弱い…しかし今は
オイルというのはメンテナンスにとても大事なものなのですが、”多すぎるオイル” は、もともとプラスチックのボディを痛めてしまうものでした。ボディのヒビ割れの原因となったりして、ヨーヨーの寿命を縮めてしまうので、オイルでべとべとになってしまったボディは、キレイに拭かなければいけません。
しかし現在のヨーヨー用オイルは、人体にもプラスチックにも無害、または限りなく影響が少ないものでできていますので、従来より気にかける必要はなくなりました。
ただ、どんなヨーヨーでも、表面がベタベタなってしまっていると、いきなり手からスッポ抜けたりしたり、レスポンスにうまくストリングが引っかからず回転力が弱まってしまったり、思わぬケガの原因となったりもしますので、いくら人体やボディに無害だとしても、やはりキレイに拭き上げてから使うべきです。