エッジ・ローエッジとは

おもに最近はストリングトリック用ヨーヨーに使われる「エッジ」という単語。さて、このエッジとは、ヨーヨーのどこの部分を指しているのでしょうか。そして、エッジはヨーヨーにどのような効果があるのでしょうか。トリックにどのような影響を与えるのでしょうか。
 

エッジとは

ヨーヨーにおけるエッジというのは、そもそもヨーヨーの世界で自然的に発生した単語なので、必ずこれが正しいといった定義はありません。メーカーや個人によっても、解釈が異なることがあります。しかし、ほとんどの場合「ヨーヨーの形状を中心から見て、外側に傾き始める点」のことを指します。この位置がヨーヨーの中心から見たとき、高いか低いかが、エッジの重要なポイントになります。

そして、エッジが低いものは「ローエッジ」などとよく呼ばれます。最近はエッジの高さ・低さを強調してヨーヨーを設計するメーカーも増えてきました。
 

エッジが高い / 低いとどうなる

写真を見てもらえばわかるとおり、エッジが高いと、ストリングがトリック中にボディにふれやすくなり、スリープロスしやすくなります。回転中のボディにストリングがふれると、回転は当然弱くなっていき、最後には止まってしまうためです。

写真の赤い四角の部分が「エッジ」です。黒い線は「ストリング」と見立てます。


【写真1:セイバーレイダー(ヨメガ)】赤い四角の位置がエッジ。少しでも傾くと、ストリングがボディとふれやすいのがわかる。

逆にエッジが低いと、ストリングがボディにふれにくくなるので、スリープロスしにくくなります。ということは、トリック中にヨーヨーが止まったりしにくくなるので、とくにストリングトリックにおいては、より楽にトリックをこなせるようになることができます。同時にヨーヨーが傾きにくくなるという効果もあり、より安定感が増します。


【写真2:クラッシュ2011(ヨーヨーリクリエーション)】このようにエッジが低く設計されたヨーヨーだと、ストリングがボディにふれにくいのがわかる。

【写真3:リヴァイアサン3(ターニングポイント)】ローエッジなだけでなく、中央にわざと高さを作っている。矢印の先と先の間はボディとストリングがふれにくく、スリープロスを抑える効果も。

 

エッジが高い / 低いときのメリット・デメリット

エッジが高いとき、低いとき……それぞれにメリット、デメリットがあります。エッジが低いヨーヨーは、「ループ・ザ・ループ(インサイド・ループ)」のようなルーピングトリックがほとんどできなくなります。逆に、エッジが高いヨーヨーは「ループ・ザ・ループ(インサイド・ループ)」がしやすくなり、同様にリジェネレーション(戻ってきたヨーヨーをキャッチせず、ルーピングの要領でもう一度スリープさせ、他のトリックにつなげる方法)もやりやすくなります。これはループ中にストリングがボディにふれてヨーヨーが反転(もしくは切り替え)しやすくなるためなのです。
また、エッジが極端に低いと投げ出しにくくなったり、高すぎてもルーピングがやりやすいというワケではありません。もちろん逆のパターンで、エッジがギリギリまで低くないとダメという方もいます。一概に、低ければ良い・高ければ良いというわけでもないということです。
ヨーヨーの「感触」というのは、実はこのエッジの高さが影響している場合が多いです。いろいろなヨーヨーを試すとき、自分が好きなヨーヨーのエッジの高さをじっくり観察してみるのも、面白いかと思います。

形状の一覧を見ると、エッジの高いヨーヨーはルーピングプレイ向け、エッジの低いヨーヨーはストリングプレイ向けに分類されていることが多いのがわかります。
 

エッジはあくまで目安

「ヨーヨーの形状を中心から見て、外側に傾き始める点」としたとき、実は外見ではエッジが低くても、本当はエッジが高いものと同様の効果のヨーヨーもあります。例えば下の写真の「ファルコン2011」ですが、これはエッジ自体は低くなっていますが、傾き自体はとてもゆるいので、ストリングはボディにふれやすく設計されています。このように、エッジが低くても真逆の効果を果たすヨーヨーもありますので、あくまでエッジの高さによる性能の影響は、目安と考えてください。


【写真4:ファルコン2011(アイラブヨーヨー)】厳密にいうと、エッジとは赤い四角の部分を指す。ただし、トリック中のスリープロスのしにくさなどを考えると、緑のほうをエッジと考えるべきと言える。