ヨーヨーの「形状」

ヨーヨーというのは、さまざまな形状(英語で”シェイプ”といいます)があります。
形状は大きく分けて2種類。

●ルーピングトリック向き
●ストリングトリック向き

これ以外にもクラシックシェイプなどがあります。昔は1つのヨーヨーで全てのトリックを行なっていましたが、今はトリックに応じて使い分けます。

※広く知られている、一般的に言われているものをもとに制作していますが、ここはあくまで当店独自の基準・定義で制作しているページであることをご了承ください。また、たとえば「ルーピングトリック向きのように見えるが、実は違った」なんてこともよくあります。必ず各ヨーヨーの詳細の「スタイル」欄を確認して、ルーピング用ヨーヨーが欲しい場合は、本当にルーピングに向いているヨーヨーかどうかを確認してください。こちらのヨーヨー本体ページの右側で、ストリングトリック用のヨーヨー、ルーピング用のヨーヨーなど、スタイルによって絞り込み検索ができます。

目次

ルーピングトリック向き

ルーピングトリックとは、ループ・ザ・ループパンチング・バッグなどのような、ヨーヨーで輪を描くようなトリックのことをいいます。

ノーマル形状(ノーマルシェイプ)

現在ルーピングヨーヨーでもっともメジャーな形がコレ。左右対称(にほとんど近い)ボディ片面を縦に半分に割ったとき、ほとんど同じ形の円盤ができるのが定義。


【写真:ループ720(ヨーヨーファクトリー)】ノーマル形状とは、一般的に「ヨーヨー」といえばこの形、と言われることに由来する。

なぜこれが「ルーピングトリック向き」なのか?

ルーピングプレイ向きである必要条件は「戻りやすさ」「ループ時の反転しやすさ」。これらは溝幅がせまく取られているため戻りが良く、またルーピング中にストリングが常にストリングにふれ、反転しやすくなっています。…と、細かい理屈はあるのですが、「そうなんだー」ぐらいでOKです。ルーピングプレイがしたい方は、ここにオススメのヨーヨーを用意しております。

ノーマル形状でも、昔のモデル(10年以上前)のモデルだと、ギャップ幅が広い場合があります。ルーピングトリックはやりにくく、メンテナンスもこまめにしなくてはなりません。効率良くルーピングトリックを練習するなら、ループ720などの最近のギャップ幅が狭い機種がオススメです。

ストリングトリック向き

ストリングトリック向きのヨーヨーは、基本的にウイング形状と呼ばれるものが使われています。ストリングトリックは、エレベーターなどが有名。ストリングをヨーヨーに引っかけるところに注目です。
ここで紹介するものは、すべて「ウイング形状」とよく呼ばれるものです。一口にウイング形状といっても、ウイング形状の中にはこれだけの種類があるんですよ、という目安としてご覧ください。(当店が独自で細分化しているものです)

その1 ラウンド形状(ラウンドシェイプ)

丸くくぼんでいるから、ラウンド形状。なんともシンプルな名前です。握りやすく、キャッチのときの衝撃もやさしいのが特徴です。


【写真:フリーハンドONE(ダンカン)】エッジから外周に向かって丸くなっているのがラウンド形状。

その2 ストレート形状(ストレートシェイプ)

こちらも名前通りシンプルな形状です。中央の傾き始めから、端っこまでキレイにまっすぐと傾いているのが定義。ラウンド形状のものより、トリック中にストリングが摩擦しにくいため、スリープロスが抑えられています。


【写真:プログレッシバー(C3ヨーヨーデザイン)】スリープロスしにくいので、スピーディにトリックを展開できる。なによりシンプルかつスマートな外観も特徴的と言える。

その3 ステップラウンド形状(ステップラウンドシェイプ)

中央からみて、ストレートの途中からラウンドに「ステップ」している、純粋なラウンド形状より比較的新しい形状です。握りやすさと、スリープロス低減を両立しています。

【写真:クラウン(C3ヨーヨーデザイン)】中央が若干ストレートになっており、スリープロスの低減に大きく貢献している。

その4 ステップストレート形状(ステップストレートシェイプ)

中央からみて、ストレートの途中から別の角度に「ステップ」している、純粋なストレート形状より比較的新しい形状です。通常のストレート形状より外側に重量を確保するためなど、役割はさまざま。

【写真:シュガー(ヨーヨーファクトリー)】ストレートバタフライシェイプの感触を残しつつ、さらに外側に重量を寄せ、回転力を高める狙いなどがある。

その5 Hプロファイル形状(Hプロフィールシェイプ・Hプロファイルシェイプ)

「段差によって中央が凹んでいる」というのが最大の特徴。握ったとき、中指が真ん中にすっぽりとハマる独特の感触もまた特徴のひとつ。直線的な部分が増えるほどゴツゴツと硬いフィーリングになる傾向にあります。

【写真6:タイムスリップ(YJヨーヨー)】ラウンドともストレートとも違う感触をもつ。握り心地も「ゴツゴツ」している。

その6 インバースラウンド形状(インバースラウンドシェイプ)

ラウンド形状が真逆になったこの形。ストリングが面ではなく点で触れるようになることで、スリープロス低減を図るという形状です。

【写真:ミミック(ヨーヨーパレス)】内側の曲面と外周のシャープな形状の対比が特徴的

その7 フラットリム形状(フラットリムシェイプ)

少し特殊な「地面と平行なリムが4mm以上あること」という定義。見た目そのまま、平べったいリム(ヨーヨーの外周部分)が特徴です。トラピーズ有効幅がすこし狭くなりますが、相当な回転力を持つ機種が多いです。

【写真:DV888(ヨーヨーファクトリー)】そこに堂々と座っているかのような、風格のある形状に惹かれる人は多い。
【写真:キャッチ22
(ヨーヨーファクトリー)】これはHプロファイルと合わさっている。このように他の形状とも取れるものは、リワインドでは「フラットリム」の方を優先して表記している。

なぜこれらが「ストリングトリック向き」なのか?

ストリングプレイとは、ストリングをヨーヨーに引っかけやすければ引っかけやすいほど、やりやすいのです。このように大きくへこんでいるヨーヨーは、99%ストリングトリック向きだと思って問題ありません。

【その他】クラシック形状(クラシックシェイプ)

楕円形のようなシェイプ。楕円、もしくは円を縦に割った形をしているというのが定義。中央のスリット部分しかストリングが乗らない、というくらいミゾが細いのが特徴。古き良き伝統的なヨーヨーの形状。練習用としてではなく、コレクション用のヨーヨーである場合が多く、現代のトリックを習得するのには不向きなことがほとんど。

【写真10:インペリアル(ダンカン)】クラシック形状といえばこのヨーヨー。長年同じ姿で在り続ける、伝統的な丸型ボディ。

形状の話あれこれ

実はすべての形状には、世界で統一された名前があるわけではありません。国や地域、メーカーによっても呼び方が違うということはよくあります。改めて書きますが、このページで紹介しているそれぞれの形状の名前は、広く知られている名前をつけていますが、最終的には当店が独自で判断し名前をつけているのみであり、必ずしもこれらのような呼び方で流通しているということではないことをご留意ください。(つまり、あくまで当店内での呼び名というだけ。ということです)
気に入った形状のものがあれば、こちらの右側のメニュー「ボディ形状」欄から絞り込み検索できますので、ご活用ください。この絞り込み検索は、お買物ページの上の緑のメニューバー「ヨーヨー本体」ページから、いつでもご利用できます。

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