岩倉MADEヨーヨーのコンセプトについて

ここ数年、ジャパンヨーヨーツアーとして全国いろいろな場所でパフォーマンス、ティーチングを行ってきました。

その中でやはり「最高の初心者向けヨーヨー」とはどんなヨーヨーだろう。という会話が何度も行われます。

最初に手にしたヨーヨーが自分に合わなかったため、ヨーヨーが楽しくなく、辞めてしまうだけでなく「ヨーヨーは面白くないもの」「自分なんかにはできない難しいもの」「できるのは選ばれた器用な人だけ」といった気持ちになってしまうのはとても悲しく思います。

少しでも「ヨーヨーって楽しい!」「ヨーヨーやってみてよかった!」「ヨーヨーって面白いものなんだ!」という経験をしてもらえるためにも、本人にとっての「良い」ヨーヨーとの出会いは重要だと感じています。

もちろん時間があり、その場で試してもらい、納得するまで悩んで、最後にヨーヨーを選ぶことができれば最高です。
ですが多くの場合、情報や雰囲気を基に使用感を想像して選ぶしかありません。

今回の「いわくらMADEヨーヨー」は、誰にとっても「良い」ヨーヨーを目指して製作しました。

大きくは「これを使っておけば間違いない」というヨーヨーは数多く存在します。しかしその中でも使う人の身長、クセ、経験の有無、呑み込みの早さ、のめりこみかた、見た目の好みなど様々な要因によって「その中でもコレが間違いなくフィットする!」という選択肢は必ずあります。

その中でも最も「人によって合うものが違う」と感じていたのが【戻りの強さとスリープのバランス】です。

その人にとって

・戻りが弱いと
回転を強くかけることができないうちは、上手く巻き戻すことができず、何度も巻きなおしが必要。特に背の低い低学年の子やスローのときのクセが抜けない人は強い回転がかけれず、手に戻すことが難しいことがあります。

・戻りが強いと
投げ出しが強過ぎて制御が難しい人にとっては、すぐにヨーヨーが戻ってきてしまい空転させるのが難しいことがあります。また、ストリングをかけるトラピーズやブレインツイスターに苦戦するため、呑み込みが早く、かつ集中して練習できる人にはすぐその壁が迫ってしまいます。

普段はティーチングや実際にヨーヨーに触ってもらって、その人に合いそうなヨーヨーをおすすめしていますが、それができない時に、できるだけ多くの人に「これを使えば間違いない!」と言えるヨーヨーが理想です。

今回その理想を叶えるため、軽く投げてもしっかり強く回る回転力、しっかり戻り、なおかつ簡単なストリングトリックが余裕でできるスベリを実現するため、片面にのみ厚めのパッドを採用しています。

他にもセッティングやメンテナンスがほとんどいらない(ストリングの交換などは必要ですが)【メンテナンスフリー】組み立て時に迷わず、パーツを無くす危険性を極力減らしたシンプルな構成】さらに、上達したときにパーツの入れ替えだけで簡単にバインド仕様になるため、長く愛用できる【拡張性】と、ここまでの経験をフルに活かしたヨーヨーに仕上がりました。

既に岩倉市でのヨーヨー講座などのイベントで使用していますが、幅広い年齢層の多くの方がこのヨーヨーを使用して複数トリックを習得し、ティーチングも非常に捗りました。

ぜひ、このヨーヨーでヨーヨーを始め、少しでも「ヨーヨーの楽しさ」を実感してもらえると嬉しいです。

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この記事を書いた人

リワインドのストアマネージャー(店長)。長年に渡り競技プレイヤーとして活躍し、2009・2010年全国大会1A部門では2年連続準優勝に輝く。ヨーヨーの腕前はもちろんのこと、大会のジャッジとしてもリーダー格として常に最前線で活躍中。チームファブリーズに所属。ヨーヨーパフォーマーNaotoの実兄でもある。三児の父!

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