アルミ製ヨーヨーのアルマイトの話

現在出回っているメタルヨーヨーのほとんどがアルミニウムで出来ています。アルミの中にもA6061とかA7068とか種類がありますが、総じてアルミと呼んでいます。
バイメタルヨーヨーも、リム(外周部の金属ウェイト)はステンレスや真鍮やチタンだったりしますが、ボディ本体はアルミであることがほとんど。

そんなアルミ製のヨーヨーの色の付け方をご存じですか?

ヨーヨーをやっていると「アルマイト」という言葉を見たり聞いたりしたことがあるんじゃないかと思います。

金属に色を付けるための製法のことを「アルマイト」と呼びます。
メタルヨーヨーに色を付ける方法として、このアルマイトによる着色が一般的です。

ちなみに、英語ではアルマイトではなくアナダイズ(anodize)と呼ばれています。

そもそもアルマイトとは、アルミニウムを電解液の中で陽極電解処理して、酸化皮膜を作ることを言います。それによって色を付けられるだけでなく、錆びにくくなったり、耐食性・耐摩耗性が向上します。

こちら↑のC3ヨーヨーデザインのビデオでは、アルマイトしている作業の様子が映っています。なかなか見ることのできない貴重な映像ですね。

余談ですが、「シルバー」と呼ばれているカラーは、実はシルバーのアルマイトではなく「クリア(透明)」のアルマイトだったりします。銀色のアルミに透明のアルマイトをすることで、地の色を活かしたシルバーカラーが出来上がるのです。

Silver

2色以上のカラーを組み合わせたデザインアルマイト(スプラッシュカラー)も、近年のメタルヨーヨーのアルマイトでは欠かせないものになりました。CLYWやC3ヨーヨーデザインなんかはスプラッシュカラーに定評があります。(リワインドにはCLYWカラーガイドなんてページもあります)

メーカー、工場、生産国、生産ロットの差で、同じブルーでも微妙に違うブルーになったりします。機種によって色の風合いは様々ですが、アルマイトでヨーヨーの個性を引き立たせたり、ガラッと印象が変わるもの。皆さんもヨーヨー選びをする時は、アルマイトの仕上がりに注目してみてください。

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