リバースフック1.5

[ジン]

リバースフックとリバースフック2.0はできるのですが何故か1.5が出来ません。やり方と出来ればコツなどを教えて下さい。お願いします。

[城戸慎也 (REWIND)]

私もまったく同じ悩みを抱えています。
リバースフック・リバーフフック2.0ができても、リバースフック1.5の成功率が、なかなか上がりません。
しかしリバースフック2.0ができるのであれば、技術的に1.5の方もできるはずと思い、原因を探しました。

その結果（自分の結論として）、通常のフック1.5よりも半テンポずれてストリングがかかるから、体が慣れていないだけなのだろうと思い至りました。
自分から見て時計回りのフック1.5、つまりふつうのフック1.5の場合は、ストリングが270度回ってから初めて指に当たります。しかしリバースフック1.5の場合は、90度（1回転した後に指に当てる場合は450度）回ってから初めて指にあてます。この180度のズレが「半テンポ」の正体です。
そのズレは最終的にストリングを回す量にも影響を与えます。リバースフック1.5を、90度回してからの場合と、450度回してからの場合では、前者がふつうのフック1.5よりも早く、後者は遅く終わります。

フック系は、指への巻き数が増えるものだと、全体のトリック時間が長くなります。ただし巻き数が増えるにつれ、ストリングの速度も早くなりますので、通常のフックとフック2.0では2倍の時間がかかるということはありません。
リバースフックは、ストリングの速度が遅いのでまだ目で捉えやすく、リバースフック2.0はトリック時間が長く、最後に輪をかける瞬間までの時間も長いため、それまでにズレに対応する処置がしやすい（ストリングを目で捉えること、それに合わせて指の位置と間隔の調整などがしやすい）のだと思います。
フック系トリックの失敗の原因は、基本的に、指にストリングを巻きつけられない（ストリングを動かせない）か、最後に輪をヨーヨーにかけられないかの2択です。リバースフック1.5は、巻き数はそこまで多くないため、最後に輪をヨーヨーにかけられないことで失敗しているかと思います。
そしてリバースフック1.5は、ふつうに行えばズレの影響をほぼそのまま受けた状態、つまりタイミングがズレた状態で輪をかけなければいけないため、輪をかける瞬間すぐに、またはトリックの最初から半テンポのズレに何らかの対応をしなくてはいけません。
つまり同じトリックを逆向きに回すだけ……というわけではなく、逆向きに回すだけになるように調整が必要です。

調整の方法は、私は「ほんのわずかに遅く回す」つまり最初から対応しておくのがオススメです。だいぶ抽象的になってしまいますが、ふわっと回す…くらいのつもりがちょうど良いです。
少し遅く回すことで、輪になるストリングが、通常のフック1.5と近いタイミングで人差し指に来るので、幾分か対応しやすくなります。
ただし遅く回しすぎて、ストリングが変にたるむと、それが失敗の原因となってしまいます。あくまでストリングには力が入った状態をキープするよう意識して、ほんのわずかに遅く回すことから始めてみてください。

それでもタイミングがつかめなかったら、もっと遅くしてみたり、回し方を工夫してみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=isXnM1e4jDs
このリバースフックのように、1回転回してからリバースフック1.5に入るのも、人によっては有効です（結構腕が大変ですが）。この方法は2.0以降だと回す量が増えすぎて使いにくいですが、逆に1.5と2.0で回し方を変えるのも、ひとつの手段です。

[ジン]

遅くなってすいません。回答ありがとうございます。これを参考に練習したところ数回に一回ほど成功するようになりました。これからは反復練習を繰り返します。