お問い合わせ内容: ルーピングプレイ用のストリングについて

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岡田 (REWIND)
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登録日時: 2013年3月02日(土) 11:05
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お問い合わせ内容: ルーピングプレイ用のストリングについて

投稿記事 by 岡田 (REWIND) » 2013年6月17日(月) 15:50

お問い合わせフォームよりいただいたご質問です。


1.提案
レスポンスがスターバーストであるルーピングプレイ用のヨーヨーには、ポリエステルと綿が50:50で配合されたストリングが適しているといわれていますが、現在販売されているスリック6およびスリック8のストリングには太さの規格がなく、ロットによっても太さがばらばらで、100本束を買っても最も細いものと最も太いものではかなりの差があります(明らかにスリック6より太いスリック8があったりしますし、平均的なスリック8よりも細いスリック6もあります)。ホーネットの軸が初期搭載の軸とパフォーマンスアクセルで長さが0.2ミリしか違わないのに感触は雲泥の差があることからもわかるように、ルーピングプレイにおいて溝幅は0.1ミリ以下という精度で気を遣い、ヨーヨーのほうはかなり緻密に調整するものと思います。しかしながら、ストリングの太さがまちまちでは、いかにヨーヨーの溝幅に気を遣っても、ループの感触にばらつきが生じてしまいます。ギャップが可変であるLOOP900などはそれを補う調整がある程度は効きますが、ギャップが不変のヨーヨーの場合には特に顕著な影響が出ます。そうなると、自分の好みではない太さのストリングが使えずに無駄になってしまい、また、ただでさえ難しいルーピングプレイヨーヨーのセッティングをより一層難しくしてしまうこととなります。
50:50のストリングにもKストのようにスリム・ノーマル・ファットといった規格を設け、それぞれの太さの精度を向上させて同じ規格内のストリングの個体差をできるだけなくしたものを販売していただきたく思い、その旨提案させていただきます。1人のヨーヨープレイヤーの意見として少しでも検討していただければと思います。

2.質問
 ポリエステル100%のストリングはスターバーストと相性が悪いことの理由について、質問があります。
(1) 「ストリングが摩擦により切れやすくなるからである」とよく言われますが、自分で使い比べてみたところあまりその実感はありません。これは本当でしょうか?(VortexにKストが初期搭載されていることは問題ないようですが・・)
(2) 「スターバーストを溶かしやすいからである」ということも耳にしたことがあるのですが、こちらは本当でしょうか?
 リワインドスタッフの皆さんの主観的感覚や、他のプレイヤーなどから聞いた話でもよいので、わかる範囲でお答えいただければ嬉しいです。

 もう1つ、少し違う話なのですが、ヨーヨーの糸を付ける場所についての質問です。
(3) 大抵のプレイヤーの方はストリングを中指の第1関節と第2関節の間に付けるそうですが、私は、ルーピングプレイをやるときもストリングプレイをやる時も昔からの癖で、中指の第2関節のほんの少し下に糸を付けています。これについて、やはり第1関節と第2関節の間に付けたほうがトリックをやる上で有利なのでしょうか。また、有名なプレイヤーで、第2関節より下に付けている人はいるのでしょうか。

3.その他
 最近、ヨーヨーをやっていて、太めのストリングでギャップを広めで使う場合と、細めのストリングでギャップを狭めて使う場合では、ループの角度(上がり具合、下がり具合)は同じ場合でも、戻り方が全然違うということに気付きました。前者(太め、広め)ではループをしていても非常にスカりやすいのに対し、後者(細め、狭め)のほうがストリングへの食い付きが良く、スカらずにきっちり戻る感覚でした。その発端は、急に使いづらくなったLOOP900を、今まで「使いすぎでスターが丸くなったからスカって戻りが悪くなったのだ」と思っていたのですが、たまたまあった細い糸を付けて狭いギャップにしてみたところ、非常に使いやすいフィーリングに戻りました。これに驚いた私は、そういえばストリングを買い替えた途端に使いにくくなったということを思い出し、新しく買ったスリック8が太かったから急にスカるようになったのだと考え、細い糸と太い糸を色々試した結果、上述のことに気付いたというわけです。
以上からわかるとおり、私が上記のような提案をした動機は、「スカらないセッティングにするために細い50:50の糸が欲しい」ということにあるのですが、細い糸のニーズは一般的にもあると思います。1Aでは糸の選択肢がかなり多くなったのに比べ、2Aではスリック6か8かの2択しかないのはさみしい!・・と、思います。

以上です。
お時間のあるときで構いませんので、質問のほうにはご回答いただければと思います。よろしくお願いいたします。
スタッフ岡田です。
http://www.yoyostorerewind.com/jp

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岡田 (REWIND)
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Re: お問い合わせ内容: ルーピングプレイ用のストリングについて

投稿記事 by 岡田 (REWIND) » 2013年6月17日(月) 15:50

1について。
ストリングのロット差による太さの違いについては、当店としましても認識しておりました。
Kストリングでさえ生産時期によって僅かではありますが、フィーリングに差が出る事もあり、毎回必ず安定する商品というのは無いと感じております。
また、50/50のストリングも太さのオーダーはおそらく可能ではありますが、オーダーしたとしても商品と製作工程の都合上、太さは安定しない上、価格も上がってしまうため通常ラインナップのみとさせていただいております。
当店としましても、ルーピング向けストリングについては以前より考察を重ねておりますが、価格や強度の面で実現可能であれば提案し取り扱いたいと考えております。

ストリングを含めたヨーヨーの調整についてですが、何人かの2Aトッププレイヤーはストリングのロット差を考慮してヨーヨーの調整を行なっています。
スリック6を弾力がほとんど無くなるまで引っ張って伸ばすことによって、太さ、感触の差を気にならないレベルまで無くしています。これによって同じ時期に作られた1000本束の範囲内では大きな差はでません。
あとはそのストリングの感触に合わせ、ギャップ幅やオイルの粘度、ストリングの長さを調整しています。ギャップ調整出来ないヨーヨーでも、ストリングの微妙な長さやオイルの量や種類で調整しています。あとはその感触に自分自身が慣れるのだそうです。
ルーピングは特に、気温、湿度、その時の精神状態や健康状態で感覚が変わり、またすべてのパーツの個体差も無視できないため完全に安定したヨーヨーづくりはほぼ不可能だと感じているようです。
どちらかというと一定のラインを超えたヨーヨーであれば、どんな状況でも失敗しないように練習することのほうが大切だと言っておりました。
参考になれば幸いです。

もちろん、完全に安定した性能のヨーヨーが使えれば、それに慣れるのが一番なのだと思います。そのために各メーカーは日々新しいヨーヨーの考案や試作を重ねております。
ホーネットやボルテクスなどはまさに、フィーリングが変わらないルーピングヨーヨーを目指して作られたヨーヨーです。
誰もが認める、新しい安定したヨーヨーが今後も続々販売されることをショップとしても、2Aファンとしても祈っており、開発に協力していきたいと思っています。


2について
(1)については「すぐ切れてしまう場合がある」という感じで、その時の気温や湿度、ヨーヨーの個体差など様々な要因があります。もちろんすべての場合で起こるわけでも、頻繁に起こるわけでもありません。
しかし、不良でもないものを使用していていきなり切れてしまうケースが起こりうる以上、万全を期して使用しないほうが無難である、と感じています。
最近の例でいいますと、実際にループ1080はストリングがすぐ切れてしまうことがあり、発売が少し遅れてしまいました。原因はすぐ切れる、というサンプルはポリエステル100%のストリングを使用していたとのことです。これは当店でもプレイヤーに協力を仰ぎ、テストしたところ10~15分ほど全力で使用すると切れてしまう個体がありました。しかし、同じ個体でも50/50のストリングを使用している場面ではすぐに切れるということは起こりませんでした。
ボルテクスに関しては、メーカーのテストでストリングが切れなかったため、Kストリングを推奨しているとのことです。ボディの形状、スターの高さの関係で、他のヨーヨーよりもスターで熱が発生しにくい様です。
以上のことから、「50/50のストリングを使用するのが無難である。ポリエステル100%のストリングを使用する場合はあくまで自己責任で、ストリングの交換はこまめに」

(2)についてですが、真偽の程はわかりかねます。
現在当店といたしましては、スターバーストだと熱が発生しやすく、ポリエステルは熱に弱いためストリングが溶けて切れてしまう、という認識です。

(3)については第一関節と第二関節の間のほうが、投げ出しが引っかかりにくい、第二関節での微妙なコントロールが行い易いなどの利点があると思われます。トッププレイヤーの中で、第二関節ギリギリに装着する人はいますが、第二関節より下につけている人は今のところ存じません。


3.について
1についての繰り返しになりますが、細く、弾力がなく、なおかつ強度の高いストリングが理想だと感じています。

以上です。よろしくお願いします。
スタッフ岡田です。
http://www.yoyostorerewind.com/jp

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