ヨーヨーアカデミー「ヨーヨー近代史 第二期ハイパーヨーヨー編」

以下内容まとめ

目次

ヨーヨー近代史「第二期ハイパーヨーヨー編」

・知らない人も多い
・97と2010はブームになったけどブームにならなかった
・ブームにならなかったけどいいポイントがたくさんあった
・だからこそこのころのプロモーションは重要

今回の出典

第二期ハイパーヨーヨーのホームページ
当時のプロモーションを実際に手伝っていた人たちの話
その他有識者の話

はじまりは2003年夏

・日本のヨーヨーは競技が中心の時代
・流通は店や代理店が海外から輸入していた

ハイパーヨーヨーのプロモーションが始まるという連絡

・日本でメインの輸入代理店とタッグ
・世界チャンピオン含むトップランカーがチームにいる
・パフォーマンスやティーチング実績もある
・ヨーヨーの知識も豊富
・当時のTHPを上回るメンバーが多数

テーマ「ヨーヨーはスポーツ!クールなヨーヨー」

・前回のブーム後期、大人や中学生がヨーヨーをやっていると恥ずかしいという風潮
・実際はそうではない。大人がやっても楽しいし、カッコイイものなんだというのを前面に出す
・テーマ曲はミクスチャー
・有名スポーツブランドが衣装提供
・若者文化を取り入れる

2004年1月第二期ハイパーヨーヨー発売!

・当時話題になった頭脳を持つヨーヨーブレインがアップデート
・当時大ヒットして入手困難になったファイヤーボール
・この二モデルは安価になってデザインも変わった
・安くていいヨーヨーでヨーヨーを始められる環境
・当時、競技会で使用されるほど性能が高いフリーハンド

最初のビッグイベント「ワールドホビーフェア(WHF)」

・おもちゃの祭典。子どもたちの憧れ。
・大きなステージも用意された
・いよいよ本番。ハイパーヨーヨーがお目見え。世界チャンピオンのパフォーマンス

会場はだだスベリ

・パフォーマンスが受けてないわけではない。ヨーヨーが刺さらない
・メンバーが休憩なしでステージと声掛けを繰り返す。
・声掛けの方法を工夫して徐々に来場者をつかみ出す
・二会場目からは声掛けが功を奏して一会場目の数倍の売り上げ
・しかし極上の環境ということを思えばいまいちな売り上げ。
・期待値の違いに打ちひしがれる
・しかし97も最初は手ごたえ無し。腐っている暇ない

プロモーションを続けるハイパーヨーヨー

・各種メディアでプロモーションを続ける
・4/4 ヨーヨーの日に向けて準備を進める
・4/4はヨーヨーにとって大きな意味を持つ。
・ここでも大きなイベントを打つ。

小学生ロングスリーパー王決定戦

・全国の認定店で4/4に一斉に計測。
・地方の人も参加できる。
・メイン会場には海外ゲスト

4月4日 ヨーヨーの日 東京ドームシティ LaQua

・しっかり告知をした。打ち合わせもした。ゲストも揃った。
・ハイパーヨーヨービッグイベントヨーヨーの日スタート!

客席ガラガラ

・体感ではほぼ0
・気温が低く、天気が悪かった。
・会場を走り回って告知
・しかし最後まで席は埋まらなかった。
・小学生ロングスリーパー王決定戦はそれなりに参加者がいた模様

一方競技会

・日本人は二度目の全部門制覇
・競技志向のプレイヤーは盛り上がる
・しかしハイパーの起爆剤とはならず
・プロモーションについて日夜議論、できることをそれぞれが行っていた。
・しかしさすがにまずいとテコ入れ。

熱血!ハイパーヨーヨー塾

・ターゲットをコロコロホビー勢に絞る路線変更
・認定スタート(認定店はヨーヨー塾)
・1,000円を切る安価なモデルを投入
・衣装を統一させキャラクターを立てる
・しかし直ぐに効果はでない・・・

都市圏の商業施設でのイベントが減り地方巡業が増える

・大きな商業施設のイベントが徐々に減っていく
・その分、依頼が来てもなかなか行けなかった地方への巡業が増える
・むしろよかったことの一つ
・ヨーヨーが好きで取り組んでる認定店にいける
・実は昔からやってますというプレイヤーとのふれあい
・ヨーヨーをやっている人がたくさんいる実感

2005年WHFブランドバトル

・各ブランドで対決。最強のブランドはどこだ
・海外のスター選手が集結
・今後にも活かされた施策の一つ
・しかしこれも起死回生の一手とはならず

ヨーヨーの日イベント全国統一トリックトライアル

・各地の認定店で開催される統一イベント
・規定トリック+スリーパーの合計で勝敗を決める
・単独のチャンピオンを決めるだけでなく、認定店単位のチャンピオンも決める
・しかしこの時点ではもうどうにもならないという状況。このイベントもメイン会場なども無く、認定店でのみ開催

第二期ハイパーヨーヨーのプロモーションが終わる

・わずか1年数ヶ月のプロモーション
・鳴かず飛ばずな印象

第二期ハイパーのプロモーションは本当に悪かったのか?

・高性能ヨーヨーの低価格化
・スタートモデルの優秀さ
・動画でのトリック解説
・プロモーションメンバーの人選
・「大人もかっこいいと思える」方向性
・全国の認定店を統一したイベントの実施
などよかった取り組みも多数

何が悪かったのか

様々なことを皆考える
・予算が少なかった?
・認定制度が無かった?
・キャラ付けが弱かった?
・価格設定がまだ高かった?
・これらを最初にやらなかった?
・大会がビギナーに寄り過ぎていた?
・もうヨーヨーはヒットするコンテンツではない?
→これらが本当に原因なのか?

タイミングが悪かったのではないか

・前回のブーム終了からまだ3-4年。
・店舗には売れ残りまだある状態
・前回のブームが大きかったため、まだ「終わったもの」というネガティブな印象が強く残る

第二期ハイパーヨーヨーが残したもの

・かかわった人たち、企業も自分達だけではできない経験をして、後に活かした。
・企業も第二期の経験を経て次のヨーヨーにつながったものもある
・ヨーヨーが全国で手に入るようになったことで復帰しやすく
・のちのチャンピオンを多数生んだ

競技会や集まりにたどり着くことでヨーヨーを続けられる人が増えた

・ヨーヨーに興味を持ちさえすれば、自分で情報を調べることが出来、続けられる環境ができていた。
・結果プレイヤーがかなり増えた。
・実際に携わった人たちは思うように当たらず、非常に苦しい時期だった
・97年と比べてしまうが、比べなければ、たくさんいいことがあった印象。

次回をお楽しみに

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