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マウル「オブセッション」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#028】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第28回はマウルのオブセッションです。

マウルがこれまでリリースしてきたヨーヨーは、どれも性能面・デザイン面共に好評で絶大な人気がある。その分、新作が出るとなれば否応なしに期待も高まるが、オブセッションはその期待に見事応えてくれた。2018年秋に開催された44CLASHで先行販売され、じわじわと口コミで話題が広がり、正式発売後もその勢いのままプレイヤー達に受け入れられた。

シンプルなステップラウンド形状の出で立ちは、マウルのライナップの中では珍しく、つるんとした曲線から成る優しい触り心地のヨーヨーだ。あまり尖った設計ではないように感じるが、一目見ただけではその真価を判断するのは難しい。しかし使ってみると、想像以上の性能に驚くはず。思いっきり外周に重量を寄せている訳ではないが、持ち味とも呼べるパワーによって力強く、そして長く回ってくれる。

もうひとつの持ち味として挙げられるのが、操作性能だ。これも見た目ではわかりにくいのだが、トリック中の取り回しの良さはオブセッションの大きな強みである。本体がミドルサイズということもあり、あらゆるトリックに対応し、使うほどに病みつきになる。Obsessionの名前の通り、取りつかれるくらい味わい深いヨーヨーなので、脳みそが痺れるほど使い込んで欲しい。


ダンカン「MKT」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#027】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第27回はダンカンのMKT(エムケーティー)です。

2017年発売のダンカンのモノメタルヨーヨー。TEAM DUNCANメンバー、マキタ・クリストファー氏のシグネチャーモデルが出ると話に聞いたのはもっと前で、RAWの状態のプロトタイプ(確か名前はまだ無かったはず)の時点で使わせてもらったことがあった。クリス氏のスラックを多用するスタイルに合ったピッタリなヨーヨーだなと思ったのと、クリス氏の意見を色濃く反映させている点にこだわりを感じた。それから1年くらいして、ついにプロダクションバージョンとして世に出たのがこのMKTだ。

MKTは、フラットリムのように見えてわずかに内側へ斜めになっている平面なリムと、それとは対照的なラウンド形状が組み合わさったボディが特徴的。加えて、ストリングを巻き取る分だけハイウォール(パッド部分からエッジまでが壁のようになっている所)なのもポイント。ストリングを巻き取る際にしっかりと巻き取ることができるため、投げ出し時に力が伝わりやすい。それでいて、エッジの位置が高すぎないので回転ロスも比較的少ない絶妙な作りになっている。重量感があり、ドッシリとした安定感を感じられるのはもちろんのこと、意外にもクイックに動いてくれる操作性の良さもある。クリス氏のように一度パワースローで回転を与えれば、あとはひたすらスラックしてヨーヨーを動かして、それを繰り返す。そんなストリングを自在に躍らせるスタイルに適している。

ホリゾンタルやスピードプレイに適したヨーヨーがスポーツカーだとするならば、MKTはオフロードカーのようなヨーヨーだ。四輪駆動のタフで無骨な感じがMKTにはある。どちらかと言えば古典的な雰囲気を持つ。しかし、2017年に発売されたヨーヨーとしては、昔っぽさだけでは物足りない。要所要所に現代メタルのエッセンスを乗せている。それは見た目だけではわからない、振った時に感じる不思議な感触。重量や幅やバンプの高さやエッジの効き方など、MKTという作品のどれかがどれかに作用して、結果それが何かはわからないけど上手く調和され、逆に新鮮なものとして仕上がっているように思える。好き嫌い、というか喰わず嫌いな方もいそうだが、とにかく一度使ってほしいヨーヨーである。


ヨーヨーファクトリー 「コオラウエッジ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#026】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第26回はヨーヨーファクトリーのコオラウエッジです。

モノエッジとも呼ばれるコオラウエッジは、言うまでもなく「エッジ」のモノメタル版で、アメリカの某ショップでのミステリーボックス及びエヴァン・ナガオ選手のオフィシャルサイト直販でしか手に入れることができなかったレア度ちょい高めなヨーヨーであり、日本国内での販売は予定されていなかった。しかし、リワインドのアニバーサリーボックスで特別に販売して良いことになり、数量限定で販売し、その後単品売りもOKが出た経緯がある。そんな訳で、入手のハードルがやや高いかったがが、ぜひ紹介したいヨーヨーなのでピックアップアイテムとして書かせていただく。

聞きなれない単語「コオラウ(Ko’olau)」は、ハワイのオアフ島にあるコオラウ山脈のことで、ハワイ発のウクレレブランドの名前にもなっている。エヴァン選手が育ったKo’olauが由来のヨーヨー「コオラウエッジ」は、ハワイらしさを前面に出したネーミングだ。話は逸れるが、ハワイと言えば、一時はヨーヨーの世界の中心地と言っても過言でないほどのヨーヨーのメッカであった。ホノルルのアラモアナショッピングセンターにハイパフォーマンスカイトというお店(現在は閉店)があり、そこを拠点にしたチームハイパフォーマンス(THP)は、アレックス・ガルシア選手をはじめスター選手だらけだった。そんなTHPに憧れた世代が世界中にいるだろうし、かく言う僕もその1人だ。THPのロゴが入ったブレインや、マウイカラーと呼ばれる色のファイヤーボールも、どことなくハワイらしさを感じるもので、今でも憧憬の念がある。意外と知らない方もいると思うが、そのTHPの創設者であるアラン・ナガオ氏の息子さんがエヴァン・ナガオ選手で、エヴァン選手は今は無きTHPの最後の遺伝子を継ぐ選手と言って良いだろう。

コオラウエッジの性能面にも触れておこう。エヴァン選手のシグネチャーモデルが多数あるうち、コオラウエッジが一番クセのないヨーヨーだろう。バイメタルモデル「エッジ」のモノメタル版と言っても、その実は別物という印象で、コオラウエッジはモノメタルのヨーヨーとして完全に独立した存在だ。エッジの効いてないエッジと言ってしまうと特徴がないようにも聞こえてしまうが、価格帯的にも、意外とシャッターロックスターと並べて初メタルヨーヨーの選択肢にもアリなんじゃないかと思えるほど、まとまった仕上がりだ。使ってみると、少し重めの重量と、フルサイズ特有の安定感も相まって、トリック中に余裕を持ってプレイすることができる。この「余裕」が生まれるのが隠れた特徴なのかもしれないと思うほど、スペックだけで読み取ることのできない秘めた力が存在する。コオラウエッジその物より、鋭くエッジの効いたトリックにも余裕で対応するという意味で、エッジシリーズの名に恥じないエッジなヨーヨーなのかもしれない。


ジャパンテクノロジー「ミラージュ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#025】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第25回はジャパンテクノロジーのミラージュです。

オフストリングヨーヨー専門メーカーだったジャパンテクノロジー(以下JT)が、それまでのヨーヨー製作のノウハウを活かして1A用ヨーヨーを作り始めたのが今から約5年前。フィリールが最初のメタルヨーヨーだった。当時バイメタルモデルが台頭してきていた中で、あえてモノメタルヨーヨーを作ることに意義を見出し、JTのヨーヨー作りに対する情熱と技術力をまざまざと提示して見せた渾身のヨーヨーだった。強度の高いA300というアルミ合金を使用し、シェイプのアウトラインから細部に至るまで、強いこだわりを持って生み出されている。

フィリールの反響は大きく、売れ行きも良かった。そして「JTはオフストリングヨーヨーだけじゃない!」と業界に知らしめた。フィリールがヒットしなければ、以降のJTの1Aヨーヨーの期待値も下がってしまうが、そういったプレッシャーもはね退けて、JTの看板機種としての役目を勤め上げた。そんなフィリールも絶版となり、いくつかの1AヨーヨーがJTからリリースされてきたが、2019年春の段階でJTの1Aヨーヨーの二本柱となっているのは、バイメタルモデルの「シャクシャイン」とモノメタルモデルの「ミラージュ」だろう。シャクシャインの方はまた別の機会にお話させていただくとして、今回ピックアップするのはミラージュの方。

ミラージュを一目見ただけでは、看板機種というにはサイズが小さい気もするが、これには訳がある。ここ最近、ヨーヨーを楽しむ人(あえてプレイヤーとは言わない)は徐々にではあるが増えてきていて、老若男女問わず幅広い。(と、ショップの立場から見るとそう感じる。)昨今のヨーヨー事情を知った方は、プラスチックヨーヨーで始めて、ある程度トリックをこなせるようになったらメタルヨーヨーを購入するというのが王道だ。万人受けするメタルヨーヨーを作ることを想定しているのならば、手の小さな子供や女性でも手に馴染み、それでいて安定性や操作性、そして回転力も求められる。そういった「最初のメタルヨー」を作ろうというコンセプトの元に完成したのがミラージュなので、小さめのサイズなのだ。しかし、直径や幅は、小さすぎず狭すぎず、万人受けを狙った「ちょうど良さ」を感じる。さらに実際に振ってみて実感する性能の高さ。初めて手に取ってから、次のヨーヨー選びが一気にシャクシャインになるくらい、ミラージュのポテンシャルは高く、長く楽しめるヨーヨーだということが分かる。チタン製ヨーヨー「ラプア」をベースに作られていることもあり、小さいながらも力強く、思うように動いてくれる操作感を見事に引き継いでいるようである。価格は決して安メタルのカテゴリーではないが、もう少し出して買うだけの価値は十分にあると思うし、JTの看板を背負って立つ存在になり得ていると思う。


CLYW「ピックアックス」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#024】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第24回はCLYWのピックアックスです。

つるはしが2個クロスされたCLYWのロゴ。ヨーヨー好きな皆さんなら一度は目にしたことがあるはず。クロスした間にCLYWと書かれていたり、いなかったりで、ブランド名は書かれなくても最後まで残るほどシンボリックなつるはし。英語にするとピックアックス(Pickaxe)。ピックアックスロゴのTシャツ帽子もあった。その名前を堂々冠したヨーヨーが、本作「ピックアックス」だ。CLYWの新定番といって過言ではないかもしれない。

そんなピックアックスを語る上で重要なヨーヨーが、同社の「チーフ」だ。ここ1〜2年くらいの間にヨーヨーを始めた方は知らないかもしれないが、元々チーフが長らくCLYWのフラッグシップモデルの座に着いていた。フルサイズで誰にでも扱いやすく、出る度に人気のカラーは即完売状態。CLYW好きならば1個は持っていたい、そう思えるヨーヨーであった。少し厚めのバンプ、微妙にHプロファイル気味なステップラウンド形状、フェイス側のダブルリム構造…。それらを踏襲しながら小型化したのがピックアックスなので、ピックアックスは「ミドルサイズ版チーフ」と言える。

2018年に突如としてリリースされたピックアックスは、チーフという名機をベースに作られたという前情報だけでハードルは上がり、CLYW好きな人たちの間では期待されていた。結果的には、チーフらしさ、ひいてはCLYWらしさを引き継ぎながらも、これまでのCLYWには無かったヨーヨーに仕上がり、期待に応えてくれたと思う。小ぶりで重量感のある本体に、操作性の良さ。形状や重量配分によって生み出されるソフトで気持ち良いフィーリング。ミドル・アンダーサイズ好きな方にはぜひ手にとってもらいたいヨーヨーだ。昔のCLYWが好きな方も、最近のCLYWが好きな方も満足してもらえると思う。