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C3ヨーヨーデザイン「オムニトロン」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#010】

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早いもので第10回。今回はC3ヨーヨーデザインのオムニトロンです。

C3ヨーヨーデザインは2009年に香港で誕生したブランドで、現在に至るまで大きな成長を遂げてきた。その成長の陰には、C3のヨーヨーその物の人気だけでなく、所属するコンテストチームのメンバーの躍進もある。世界チャンピオンやナショナルチャンピオンも在籍する中、地元香港を代表するプレイヤーとして活躍の一端を担ってきた選手の1人がPeter Pong Si Yee選手だ。

Peter選手の名前を一躍有名にしたのは、2012年EYYC(ヨーロッパ大会)オープン部門での優勝だろう。彼の優勝で、同時にC3ヨーヨーデザインという名前にも箔が付いた印象がある。彼が使用していた「バーサーカー」も人気を博し、その後出た「バーサーカーRX」や「バーサーカーSS」、Peter選手の初シグネチャ―モデル「Pウェーブ」等、Peter選手は第一線で戦い続け、C3も最新の武器を提供してきた。

本作「オムニトロン」は、Peter選手にとって第2作目となるシグネチャーモデルである。バーサーカー譲りのインナーリムを継承しながら、前作Pウェーブとは異なる丸みのある形状に。Pウェーブからの継承ポイントとしては、スピーディーでダイナミックにプレイするPeter選手のスタイルを引き出すデザインだという所かもしれない。軽やかに、それでいてストロングに、アグレッシブに。スピードに乗りやすく、同時にパワーを保ったまま安定した挙動でいてくれる。プレイヤーの持つスキルを、ストリングから伝わり全身で受け止め動いてくれる。そんな使い手の意思を汲んでくれるヨーヨーに思える。実戦でも練習でも、常に頼もしい存在として扱うことのできるパートナーとなるだろう。


ダンカン「ラプター」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#009】

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第9回はダンカンのラプターです。

リワインド渋谷店店長、てりーこと寺田真悟のシグネチャーモデルとして誕生した「ラプター」は、元々2010年にダンカンから発売されていたフルメタルヨーヨー「ラプター(旧型)」のリデザインモデルである。旧型のラプターは2010年から同社の看板モデルのひとつとして、数々の限定バージョン(世界大会版、モングー版等)も生まれ、コレクターズアイテムとしても人気があった。また、仙波英将(センバヒデマサ)選手をはじめ当時のダンカンクルーメンバーが使用していたこともあって、ダンカン好きなユーザー達を熱狂させた。僕自身もいくつか持っているが、メタルゼロやフリーハンドAlよりもフリーハンドっぽさがあって好きだった。

そんな旧型ラプターは、元ダンカンクルーのてりーも好きなヨーヨーのひとつとして公言していて、彼がダンカンクルーを辞めた後、2017年にDuncan Toys x Terry (Shingo Terada)のコラボレーション企画として復活を遂げることになる。旧型ラプターを基調としながらも、設計自体は1から見直し、てりー好みなマイルドで小ぶりなラウンド形状のヨーヨーに仕上がった。もちろんFHサイズのキャップが装着できるようになっており、好みに応じてカスタマイズできる。また、てりーがプロデュースするキャンディーダイス(ダンカン製バージョン)も付属し、買ってすぐにカウンターウェイトで遊べるようになっている。キャンディーダイスプロとの相性も抜群だ。

1Aでも5Aでも、気張らずライトに使えて、振った感触はとても心地よい。キャップ未装着時の重量は58.8gとかなり軽いのだが、軽さを活かした疾走感はクセになるし、腕への負担も少なく使っていて楽しい。キャップ装着時は64.2gと標準的な重さになり、キャップ装着を前提としているフルメタルヨーヨーは珍しいが、整然とした独特のバランスによって違和感なく使える。

2018年の正式リリース後、リワインド渋谷店ではトップセラーとなった。好評を博した結果、二次生産も行われ、ハードコート版、渋谷バージョン、モングーバージョンも誕生した。てりーのひととなりを具現化したような「まろやかさ」を持ったヨーヨーをぜひ手にとって欲しい。


C3ヨーヨーデザイン「バステト」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#008】

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第8回はC3ヨーヨーデザインのバステトです。

世界チャンピオンモデル「ラディウス」の遺伝子を残しながら、意外と注目されていない、けど実はオススメなヨーヨーが「バステト」だ。ステップラウンドではあるが、ほぼラウンド形状と言っても良いほど丸みの帯びたシェイプが特徴で、もはやラウンド型ヨーヨーとして評価されて良いんじゃないかと思っている。個人的にはワンドロップの「マークモントクラシック」と近い印象で、その手のラウンド型ヨーヨーが好きな人に手に取ってもらいたい。

投げ出した時と巻き取られる時の、しっかりと力が伝わる感じや、パッと見重たそうな見た目に反して意外とスピードが出る点、そして操作性の良さと動かした時の滑らかさに注目してもらいたい。重量配分を外周に寄せていないので、そこが物足りないと感じる人もいるかもしれない。しかし、バステトの持つ「気持ちよさ」は、ガッツリ感ではなくマイルドな所にあると言って良いだろう。とにかく、意外と唯一無二な存在であることを知ってほしい。

また、フルメタルヨーヨーでここまでサイドフェイスがフラットに広く取られているヨーヨーは珍しい。数年前にCLYWから出ていた「キャンバス」もフェイスが広かったが、フェイスが広いとレーザープリントされるデザインも映える。ちなみに、バステトの意味は、エジプト神話に出てくる猫の女神のことらしい。そんな訳で、猫をモチーフにしたアートワークが描かれているのだが、実はカラーによってデザインが異なっていたりするのが心憎い。ちなみに、ライトブルーはC3コンテストチームの女性メンバーのホビット選手バージョンで、彼女が眼鏡をかけているため、ヨーヨーに描かれている猫も眼鏡をかけていたりする。

次回は年明け、1月7日(月)に第9回を更新予定です。


iYoYo「アイスバーグ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#007】

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第7回はiYoYoのアイスバーグです。

iYoYoの代表作「iYoYoスチール」の金属リム(以下、金リム)版。金リム好きには無視できないすごいヨーヨーが出ると聞いて、プロトの段階から期待は大きかった。金リムのヨーヨーと言えばヨーヨージャムが世に送り出した数々の名作が思い起こされるが、ヨーヨーの種類をカテゴライズする上で、フルプラスチックともフルメタルとも違う「金リム」ヨーヨーという存在は、ヨーヨージャム活動終了後も無くてはならない物となっている。

今回、ベースとなているiYoYoスチールとの比較よりは、似た機種としてC3ヨーヨーデザインの「ガンマクラッシュ」が挙げられるのでそちらと比較してみるが、使った感じは全然別物だ。フィンガースピン用のスポットがあるか無いかという点を除いても、全く異なる印象を受ける。異なる要因としては、ガンマクラッシュがPOM+ステンレスだったのに対し、アイスバーグはポリカーボネイト+ステンレスリムという素材だからだろう。アイスバーグの方がポリカボ特有の、サラサラというよりはつるっとしたフィーリングで、少し引っ張られる感があり、回転力が強くスリープの伸びもある印象。そして抜群の安定感。金属ウェイトが付いているとは言え、プラスチックのボディがここまで回るのかと、驚くほどよく回る。プラスチック特有の柔らかなフィーリングも残しつつ、芯の通ったソリッドな感触も併せ持つのが不思議なところだが、それが絶妙なバランスとなっている。

ジャムヨー好きとしては、ノスタルジックなのに現在のテクノロジーで作られた物に感動してしまう。昔憧れた物が最新式となって目の前にある。オーセンティックな金リムの雰囲気とモダンなフィーリングの融合に、ついつい物欲も湧いてしまう。カラーリングも王道かつ洗練された配色で、どれにしようか迷ってしまう。金リムのヨーヨーをまだ持っていない人は、ぜひアイスバーグを手に取って欲しい。プラでもメタルでも味わえない独特の振り心地を体感して欲しい。


ヨーヨーファクトリー 「シンギュラリティ」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#006】

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第6回はヨーヨーファクトリー のバイメタルヨーヨー、シンギュラリティです。

競技シーンにおいて、1A部門でよく見られるトリックのひとつにホリゾンタル(ヨーヨーを水平に投げて行うトリック)が挙げられる。実際にはヨーヨーが斜め45度くらいでもホリゾンタルと呼ばれたりもするが、なるべく水平に近い方が難易度も上がってくるし、見栄えも良くなる。

2018年全国大会5位入賞を果たしたトッププレイヤー、羽角伊弦選手(チームヨーヨーファクトリー /リワインド渋谷店スタッフ)は、そのホリゾンタルトリックを得意とし、特に水平状態をキープすることに定評がある。

羽角選手のシグネチャーモデルとして製作されたシンギュラリティは、彼の持ち味であるホリゾンタルトリックで真価を発揮する抜群の安定性はもちろん、複雑なトリックやスピーディーなトリックにも対応するバイメタルのハイエンドモデルだ。

シンギュラリティのデザインを手がけたのは、SUS YOYO MECHANICS(以下SUS)。まだ謎の多いSUSだが、ヨーヨーファクトリーのロックスターをはじめ、様々なヨーヨーの設計を経験し、その手腕は折り紙付きだ。持てるノウハウを基に、スーパーノヴァをベースに設計がスタート。ステップストレートに高めのバンプが特徴のスーパーノヴァは、旧型、リランチ、新型と、進化を続けてきたが、そのスーパーノヴァをどう改変するのか見ものであった。

結果として、スーパーノヴァというよりは、SUSが設計したロックスターと近いサイズ、スペック、形状になった。しかし、そこはバイメタル。パワーがまるで違うし、羽角選手の要望にもあった「投げ出しの重さに対しての操作性の軽さ」を感じることができる。スピードに乗ればのるほど、敏捷性が生かされてくる。激しい動きにも耐えうる強固な一面もあるが、ストリングを伝って滑らかなフィーリングも感じる、相反するような絶妙なバランスが面白い。

シャッターやクラウンでメタル入門を果たしたら、次は思い切ってこのシンギュラリティを手にしてみても良いだろう。