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ヨーヨーファクトリー「ウェッジ(PC)」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#019】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第19回はヨーヨーファクトリーのウェッジ(PC)です。

ハワイ出身の世界チャンピオン、エヴァン・ナガオ選手のシグネチャーモデル「エッジ」をPOMモデル化した「ウェッジ(POM)」が先にあり、そのポリカーボネイト版として出来上がったのが「ウェッジ(PC)」だ。ポリカボのボディは、いかにもプラスチックらしい質感で、エッジの面影は残しつつ、エッジともウェッジ(POM)とも違った存在感を醸し出している。価格はリプレイプロアローと同じなので、その辺のプラスチックヨーヨーのラインではあるが、ウェッジ(PC)は割とクセが強いので、他に比べて少し個性的なプラヨーだと思う。

まず目につくのが外周部の分厚いリム。これでもかというくらいの厚みを設けていて、この分厚いリムが生み出す回転力と安定感は、並のプラヨーでは体感できないものがある。同時に、このリムが“クセ”を生み出しているのも間違いない。四輪駆動車が地を這うように進むかのごとく、パワーを活かして回り続ける力強さが、“クセ”のあるフィーリングの根源であり魅力でもある。とにかくパワフルでバイタリティのある鉄人28号のようなたくましさが持ち味だ。

独特なワイドボディは、ダイナミックなプレイを得意とするエヴァン選手のような、ヨーヨーを大きく動かすようなトリックに向いているのはもちろん、レール系トリックやバインドのバリエーションを増やす際にも真価を発揮する。特にラセレーション系の動きを伴うバインドがやりやすい。粗っぽく使ってもそれに応えてくれる安心感があって、ガンガン使い込める。ぶつけすぎるとブレやすいのが玉に瑕だが、そもそもこれはプラヨーなのだから、ブレなんて気にせず思いっきり遊び倒してほしい。おそらくこのヨーヨーを選ばないであろう人にほど、パワフルでガッツ溢れる感じを知ってもらいたい。一振りすれば、否が応でもウェッジ(PC)特有の貫禄のようなものを感じ取れるはずだ。


ヨーヨーファクトリー「ループ2020」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#018】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第18回はヨーヨーファクトリーのループ2020です。

世界チャンピオン、高田柊(タカダシュウ)選手のシグネチャーモデル「ループ2020」は、同じく彼のシグネチャーモデルである「ループ720」と並んで、ルーピングヨーヨーの歴史を塗り替えたと言っても過言ではないマイルストーン的な存在であり、人気の高さは言うまでもない。しかし、この二機種、「使いやすいルーピングヨーヨー」と言う点においては共通しているが、それ以外は大きく異なる。その違いは、ほぼメンテフリーで「いじる必要のない手軽さ」が売りのループ720に対して、ループ2020はカスタマイズを前提とした、「いじる楽しさ」を売りにしている。セッティングをプレイヤー自身で行うと言う点で、系譜としてはループ900・ループ1080の後継機と言って良いだろう。

ループ2020最大の特徴であるフルカスタマイズ。それは前代未聞なギミックで、ヨーヨーファクトリー がこれまで蓄積してきたノウハウと、先進的なアイデアによって出来上がった。先ほどループ900やループ1080の後継機と書いたが、この二機種はギャップ幅のみをキーで調整する機構だったが、ループ2020はネジで固定されたスターバーストや、アクセルスペーサーを好みの物に替えることでプレイヤーに合ったセッティングにすることが出来る構造だ。さらに言えば、ボディキャップも別売りで発売されているので、それらの組み替えも出来るので、使うだけでない、カラーをカスタマイズする楽しさも味わえる。

さて、カスタマイズが楽しいのが長所ではあるが、どうセッティングして良いかわからないと言う声も同時に聞こえてくる。僕自身、どちらかと言えばセッティングが苦手な方なのだが、ループ2020は初期セッティングでも十分使いやすい。インサイド・ループをやってみて感じたのは、傾きそうになってもギリギリで姿勢を保ってくれる点だ。もっと言えば、姿勢が崩れても崩れたまま軌道をキープしてくれる。これは、ループ2020独自の形状、特にコントロールエッジの形状が影響していると思われる。その点だけでも、ループ720とは異なるフィーリングを生み出している。あとは戻り具合の調整を、スペーサーだけ替えてみる、アクセルだけ替えてみる、スターバーストだけ替えてみる、と言った、わずかな変更だけでも使いやすさは変わってくるだろう。ちなみに、RC1も通常版とボディ自体は同じなので、同様にカスタマイズする事が出来る。困ったら商品ページに掲載している高田柊選手のセッティングを試してみて欲しい。世界チャンピオンと同じ仕様にしていると言うだけでも気分が良いもので、少し上手くなれたような気がしてくる。


ジャパンテクノロジー「プレミアムリンクス」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#017】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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第17回はジャパンテクノロジーのプレミアムリンクスです。

バインド仕様のプラスチックヨーヨーは、各メーカーが様々なモデルを生み出し市場に出回ってきたが、「プラスチック」という時点で競技使用を想定していないのが通例で、いかに「普段使い」で楽しめるかが勝負の鍵となってきたと思う。そういう意味では、メタルヨーヨー以上に個性が求められるのかもしれないが、ジャパンテクノロジーが開発した「リンクス」は、「ダブルリム構造のフルサイズ、かつ軽量。」という辺りが個性として光っていた。特にその軽さを活かし、ヨーヨーを動かした時に疾走感のあるフィーリングが爽快だった。そんなリンクスの特別仕様版として誕生したのが「プレミアムリンクス」だ。

プレミアムリンクスは、リンクスをベースに、中心部分に国産削り出しのアルミキャップを搭載し、特別仕様のレーザー刻印がされている。ポリカーボネイト製ボディも国産のモールド成形で出来ているので、全て国内生産で出来上がっていることになる。正真正銘のMADE IN JAPANモデル。国産にこだわるJTならではのプラスチックヨーヨーだ。先日、リワインド渋谷店に来店された外国人のお客様が、「日本生産でこの価格は驚きだ」とおっしゃっていた。余談だが、海外から来店されるお客様の中には「MADE IN JAPANのヨーヨーが欲しい」という方も少なくない。国産となると、どうしても高価になってしまいがちだが、リンクスシリーズはそんなお客様にとって、手に取りやすい価格だということも好評な理由の1つだろう。

プレミアムリンクス最大の特徴であるアルミキャップは、それがあるかないかで通常のリンクスと差別化されているが、アルミキャップがあることでリンクスの良さをさらに引き出している。リンクスは軽さの割に芯の通ったしっかりとした手応えを感じられるヨーヨーだったが、プレミアムリンクスはより顕著にそれが表れているように思う。本体重量は大きく変わっていないのに、どっしりとした安定感と、ソリッドなフィーリングが際立っている。サイズ感も相まって、大きく振り回してもふらつかず、大胆にプレイできる。操作性の良さも健在だ。また、「小さなメタルヨーヨーに大きなプラスチックのウィングが付いたヨーヨー」と考えると、ちょっと見方も変わってくる。存在感のある本体に、ヨーヨーとしての性能を司るウィング。それは、あるようでなかったJT独自のノウハウに基づいたバランスで、ラグジュアリーで個性のあるプラヨーとして完成されている。まさにプレミアムな、少し贅沢なプラスチックヨーヨーと言えるだろう。


ターニングポイント「アンサンブル」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#016】

こんにちは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

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第16回は僕のシグネチャーモデル。ターニングポイントのアンサンブルです。

2018年某日、ターニングポイントのオーナーで、3A世界チャンピオンの木村健太郎氏(以下きむちゃん)から「アルのシグネで新しい3Aヨーヨーを一緒に作ろう」とオファーを頂いた。きむちゃんとは昔から一緒に3Aをやってきた仲だったし、現役選手ではない僕なんかのためにそんな話をしてくれたことがとても嬉しく思い快諾した。ベースとなっているのは栗田智也選手(2015~2018年3A全国チャンピオン)のシグネチャーモデル「エンタングル」で、栗田選手とのコラボモデルとも言える。

3Aをする際にヨーヨー同士が衝突する時の衝撃緩和と消音効果を狙い、外周にプラスチック(POM)のリングを付けたヨーヨーを作ろうということになった。メタルボディにプラスチックリムのヨーヨーは、過去に例が無い訳ではないが、ほとんど見かけない。言ってしまえばイロモノのような構造のヨーヨーを、ガチな性能のラインナップを次々にリリースしているターニングポイントが作ったらどうなるか、単純に興味があった。きむちゃんと2人で意見を交わし合い、開発は進められた。そして出来上がったのが「アンサンブル」だ。合奏や合唱を意味するフランス語の”Ensemble”と名付けた。メタルとプラが重なり合って調和している感じがピッタリだと思ったからだ。また、エンタングルと語感も同じという事も理由の1つ。

アンサンブルを作る上で1つだけ懸念していたことがある。それは回転力不足だ。一般的には外周を重くする方が回転力は上がるし、昨今のバイメタルヨーヨーはそのセオリーに倣って作られている。アンサンブルはその真逆を行く構造であるため、一抹の不安を抱えながらも、2019年2月、ついに完成品が上がってきた。結果的に、僕の不安は杞憂に終わった。元々、エンタングルは強靭な回転力を特徴とするヨーヨーで、エンタングルの下地があってのPOMリムモデルは、回転力不足を感じさせない出来となっていた。よく回ってくれるし、安定感も十分。きむちゃん曰く、「一見POMが分厚く見えるが、外周部にメタル部分も多く残してある」とのこと。さすがはきむちゃん、さすがはターニングポイント!と安堵。期待を上回る仕事ぶりは本当に頼もしい。

正式発売の前にサンプルをきむちゃんから受け取りテストしてみたところ、エンタングル同様3A使用を前提としているので、アンサンブルも3Aのやりやすさは文句なしに使いやすい。衝突時も音が響かない。キティストリングのXXLを短めにして使うのが相性良い。個人的には、これを手にしたら3Aでどんどん使い込んで傷だらけにしてほしいと願う。傷がダメージ加工のようになって、それがスプラッシュカラーのように見えてくる。傷1つ1つに使用者のストーリーが刻まれていく。そんな「育てるヨーヨー」でもある。

リワインド渋谷店のお客さんや渋谷ヨーヨークラブに参加された人たちに、僕の持っているアンサンブルを実際に触ってもらったのだが、意外と多かったのが「1A用としても使いやすい」という意見。メタル特有のソリッドなフィーリングがありながら、プラスチック特有の柔らかさも受けて、「振ってて気持ち良い」という意見も多かった。手前みそな話だが、ここまで気持ち良いメタルヨーヨーは他に無いと思うほど気持ち良いし、もはやこれはメタルヨーではなくて、極上のプラヨーなんじゃないかとすら思えてくる。ひつじ雲が空を流れるように、アンサンブルがストリングの上を流れていく。決して軽くはない重量なのに、するりするりと動いてくれる。金属とプラスチックの絶妙なアンサンブルを堪能してほしい。


C3ヨーヨーデザイン「スピーダホリック」【ピックアップアイテムFROM渋谷店#015】

こんばんは、リワインド渋谷店スタッフのアルです!

『ピックアップアイテムFROM渋谷店』

第15回はC3ヨーヨーデザインのスピーダホリックです。

C3ヨーヨーデザインの看板機種「スピーダホリック」はいくつかバージョンがあるのだが、過去を振り返るとリリースする度に人気が出て、かなりの売れ行きを誇っていた。初めて買ったヨーヨーがスピーダホリックだと言う声もよく聞く。数年のうちにリリース→廃版→リニューアル→廃版→リニューアル…を繰り返し、時間をかけてどんどん洗練されていった。当初はバインド専用機として登場し、バインド仕様と引き戻し仕様のハイブリッド機になり、初心者が手に取りやすくなっていった。そして2019年1月にリリースされた最新版スピーダホリックは、引き戻し仕様がデフォルトの完全なる初心者向けモデルという位置付けに生まれ変わった。

期待値が高くなる商品である分それを超えていくのがメーカーの腕の見せ所だが、最新版スピーダホリックは、エントリーモデルとして存在感を示す御前上等なヨーヨーだ。薄型サイズCベアリング&パッドが出っ張っていて、かなり戻りは強い。そこだけ聞くと、同じような機種でヨーヨーファクトリーのリプレイが連想されるが、スピーダホリックは対抗馬として十分な使いやすさだと思う。価格が1,000円安い分スピーダホリックの方に軍配が上がりそうだが、リプレイの方はバインド仕様にできる分、そこを考慮すればどちらも良い勝負と言ったところか。(スピーダホリックは、通常のサイズCベアリングに換装することが一応可能だが、大きなブレが発生してしまうのが難点)

さて、スピーダホリックの何がそんなに良いかと言われれば、「本体重量(+重量配分)による長いスリープ」と「戻り具合のちょうど良さ」だろう。初めてヨーヨーに触れる人にとって、まっすぐ・長く・正確にスリープしてキャッチすること、それが最初のステップだと思うが、スピーダホリックはそのステップを越えるサポートをしてくれる。重量感のあるボディは、外周部が肉厚に作られているので強力な回転を生み出し、プラスチック機種としては比較的長いスリープを実現する。傾きにくく、多少斜めに投げ下ろしてもしっかり回ってくれる。そして、軽く引くだけでちゃんと戻って来る。ヨーヨーの基礎であるスリーパーをする上で必要な要素を満たし、ベーシックトリック習得の後ろ盾となる。初心者こそヨーヨーの性能が重要になってくるが、スピーダホリックなら満足な恩恵を受けられると思う。きっとこれからも「スピーダホリックが初のヨーヨー」となる人が増えることだろう。