近代ヨーヨー史の中でも、象徴的に語られるHSPIN社のパイロ。2005年の発売当時、世界中のヨーヨープレイヤーに語られ愛されたヨーヨーでした。15年以上ヨーヨーをしている人なら、このヨーヨーを鮮明に覚えているはず。今では、フルメタルヨーヨーが当たり前の時代になりましたが、当時は、ヨーヨージャム社の金属リムのプラスチックヨーヨーが主流で、フルメタルヨーヨーはSB-IIなどのコレクションモデルに限られていました。2004年の全米大会をアーギー・ファッシュ選手がDif-e-Yoのベアボーンズで優勝して、メタルヨーヨーが少し注目されはじめた矢先に、このセンセーショナルなデザインとコンセプトで、スイスからパイロが登場しました。あっという間に、世界中はこのヨーヨーの虜となり、多くの限定モデルも作られました。このあと、ヨーヨーファクトリーからG5、888などがリリースされ、メタルヨーヨーの時代がやってきます。HSPIN社自体は残念ながら何年か前に活動を終了しましたが、同じヨーロッパブランドのiYOYOが、今回、歴史的なヨーヨーパイロを「パイロX」として復活させました。もちろん、HSPINオーナーのクリス氏の承認のもと、当時の設計者、アドリアン氏が今回も設計に携わっており、パイロらしさを残しつつも、2020年のヨーヨーとして他に引けを取らない性能に仕上げています。是非、この機会に14年の歴史を感じてもらえればと思います。
ブルーパイロもリワインド限定として復活!
もし、当時のパイロを覚えているなら、このブルーパイロも当時ほしかったカラーとして覚えているはず。
パイロ1周年の記念に限定モデルとして作られたブルーパイロを、オリジナルにかなり忠実に、REWIND限定として再現しました。HSPIN、オリジナルのパイロと、もともとのブルーパイロのリリースに敬意を示し、きちんとオマージュとしてレーザーの細部までこだわり抜きました。
当時シリアルナンバーだった部分も、今回は「◁◁14」として「14年の時を巻き戻して」と、パイロの歴史になぞらえています。
当時のブルーパイロが欲しかった方は是非この機会にゲットしていただいて、パイロを見るのは初めてという方は、知らなかった14年のメタルヨーヨーの歴史をこのヨーヨーを通じて感じてもらえれば幸いです。