ヨーヨーの「スタイル」のひとつ、カウンターウェイト(5A)スタイルのはじめ方を解説します。カウンターウェイトに必須の「おもり」のつけ方や、基本トリックのやり方を紹介しています。
このビデオからカウンターウェイトを始めよう!
もっと詳しく知りたい方は、こちらをお読みください
始める前に……カウンターウェイトについて知ろう!
今でこそカウンターウェイトという名前が浸透していますが、もともとは「フリーハンド」という名前でした。つまり、カウンターウェイトとフリーハンドというスタイルは同義です。ダンカンのフリーハンドおよびフリーハンドネクストジェンというヨーヨーの名前は、これが由来となって名付けられています。
ふつうヨーヨーは、ストリング(ヒモ)を中指の真ん中にくくりつけ、それを利用し動きをコントロールします。しかしカウンターウェイトというのは、ストリングを指につけず、かわり に「おもり」をつけ、それを握ったり絶妙なタイミングで手を離したりすることによって、ふつうのヨーヨーでは実現できない動きを実現できるスタイルなので す。例えるなら「ヌンチャク」が近いです。
大会では「5A部門」と呼ばれ、毎年世界チャンピオンも誕生している、れっきとしたひとつの文化を築いているスタイルです。
>>2019年 世界大会5A(カウンターウェイト)部門優勝 イシダヒデオ選手
用意するもの
ウェイト(おもり)
まずはヨーヨー用のダイス、ボールウェイトを手に入れましょう。ダンカン カウンターウエイトセットの他、ウェイト単品で販売中のものは、ダンカン ダイス、ダンカン モンキーウエイト、キャンディーダイスプロ、キャンディーダイス、ラピッドボール、デルタウェイト、ポリコンなどがあります。ダンカンのフリーハンドネクストジェンやラプターなどには、最初からパッケージにウェイトが付属されているのでオススメです。
落としても良いストリングトリック用ヨーヨー
手からヨーヨーが離れている部門なので、油断すると手からヨーヨーが離れ、地面に落下してしまいます。「万が一傷ついても、壊れてもショックが少ないヨーヨー」を用意しましょう。
おすすめヨーヨー
![]() | ![]() | ![]() |
はじめに・ウェイトをストリングにつける
A.ゴムボールの場合
まずはストリングの下準備です。まずは写真のように、元からあるストリングの結び目をさらに大きくします。
【写真2】このように結び目が中央に来るようにしてから、少しずつ力を入れていく。 |
結び目のところで一回わざと結んで、結び目をさらに大きくすれば、下準備はOK。
【写真3】このように結び目を大きくすることが目的なので、結び目が2つにならないように気をつける。 |
ストリングの結び目がない方から、ボールの穴に通します。穴はせまくなっているので、ストリングをねじりながら入れるとうまく入ります。
【写真4:モンキーウェイト(ダンカン)】結び目がない方からさしこむ。 |
あとは軽く引っぱってあげれば完成です。プレイの前に、ボールからストリングが外れそうにないか、かならずチェックしましょう。
【写真5:モンキーウェイト(ダンカン)】これで取り付け完了。 あとはヨーヨーにストリングを取り付ければ、カウンターウェイトをスタートできる。 |
B.ダイス(サイコロ)の場合
ストリングの「結び目がない方」から、ダイスに通します。
【写真6:ダイス(ダンカン)】穴は大きいので、すんなりとストリングは通るはず。 |
それをそのまま結び目のある方に通します。
【写真7:ダイス(ダンカン)】フィンガーホールを作るための穴に、このように通す。 |
【写真8:ダイス(ダンカン)】軽く引っぱって、輪っかを小さくしていく。 |
【写真9:ダンカン ダイス】最後まで引っぱると、このようになる。念のため、もう一度軽く引っぱって、ダイスからストリングが取れないか確認しておくこと。あとはヨーヨーにストリングを取り付ける。 |
ダイスと同じやり方で全体にくくりつけると、ゴムボールがひび割れてしまうことがあるのでオススメできません。
握り方を覚える
ウェイトをつけたら、いよいよ握り方を覚えます。
以下のように、利き手でピストルの形を作ります。
【写真10】親指と人差し指でヨーヨーをキャッチするので、そこを意識的に広げるようにしておく。 |
その手でヨーヨーをこのように握ります。これがカウンターウェイトでのヨーヨーの握り方です。小指の外側でウェイトを支えて、親指と人差し指でヨーヨーをキャッチします。
【写真11:フリーハンド(ダンカン)】「小指の外側でウェイトを支える」というのが最大のポイント。小指でウェイトを直接握るのもアリ。 |
スローダウン・スリーパーを覚える
まずは基本的な投げ方から覚えましょう。要するにただのスローダウンとスリーパーの練習なのですが、ウェイトを握ったとたん、やたらと難しくなります。キャッチは人差し指と親指の間です。思いっきりスローせず、やさしく・まっすぐスローすることを心がけてください。バインド仕様のヨーヨーをお使いの方は、ビデオのように「スリーパーとバインド」も練習してみてください。ふつうにスリーパーができるヨーヨーなら、そのままふつうにスリーパーの練習でOKです。
【スローダウンとスリーパーの違い】
スローダウン→まっすぐ投げおろして、すぐにヨーヨーを戻してキャッチするトリック。
スリーパー→、まっすぐ投げおろして、ヨーヨーを下で数秒空転させてからキャッチするトリック。
ブレイクアウェイ・トラピーズを覚える
まずはふつうのトラピーズをカンペキにして、そのあとカウンターウェイトのトラピーズに挑戦してください。ふつうのトラピーズの時と握り方が変わっているので、最初のうちは真横に投げるのになかなか苦戦します。跳ねあげてキャッチするのは難しいので、下におろしてからキャッチするようにしましょう。また、ロングスリーパーのときと同じように、バインド仕様のヨーヨーを使っているのであれば、バインドもついでに練習しましょう。
トラピーズ・スイッチを覚える
右手と左手で交互にトラピーズをするトリックです。このトリックでウェイトの持ち替えに慣れましょう。最初はストリングが短いほうがやりやすいので、どうしても出来ない場合は思い切ってストリングを切りましょう。ヘソよりちょっと下で切るくらいでもいいかもしれません。
ここまで出来たらトリックリストへ!
ここから先のトリックは、カウンターウェイトのトリックリストを見てトライしましょう!