ストリングスのヨリ調整トリックなど

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ほとんどのトリックは、文章での解説が非常に困難なため、あくまでも基礎練習の補助として活用ください。
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モンプチ
記事: 27
登録日時: 2015年11月25日(水) 20:47

ストリングスのヨリ調整トリックなど

投稿記事 by モンプチ » 2016年11月23日(水) 19:50

http://www.yoyostorerewind.com/jp/yo-yo ... nsion.html
上記リワインドの記事のページなのですが、ヨリ調整の強い時弱い時のおススメトリック動画が
リンク切れなのか見れない状態になっていました。
せっかくなのでこの機会に質問させていただきます。

右利きの1Aだと糸のヨリが強くなることが多いので、ヨリを弱めるおススメトリックなどを知りたいです。
自分はサイドワインダーバインドや、ホリゾンタルからのラトルスネーク(むしろUFO?)でヨリを弱めてますが
フリースタイルのことを視野に入れると、他にもいろいろな流れに組み込めそうな選択肢があればぜひ知りたいです。
(よくピンホイールとブレインツイスターは耳にしますが糸の強弱にどう影響するのかは知らないです・・・)

2015WYYCのZach Gomely選手のような横系メインのフリーはどこで調整してるのかわからないので
(糸が長いとヨリの影響が鈍化するとかありそうですが)
これを機会に知識を深めたいです。
よろしくお願いします。

※Zach Gormley選手でしたね。失礼しました
最後に編集したユーザー モンプチ [ 2016年11月26日(土) 16:44 ], 累計 1 回

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城戸慎也 (REWIND)
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Re: ストリングスのヨリ調整トリックなど

投稿記事 by 城戸慎也 (REWIND) » 2016年11月25日(金) 11:48

ヨリ調整によってやりやすい・やりにくいトリックが変わるのは、固定軸における場合がほとんどですので、近年主流のベアリング搭載のヨーヨーでは、ヨリがないニュートラルな状態が一番トリックがやりやすいです。


【固定軸とヨリの関係】
固定軸はヨリの影響で戻り・スリープが変わります。ゆるくなれば顕著に戻りが弱く・スリープが長く、キツくなれば逆になります。
そのため、ヨリが弱い状態ではタワーエレベーターのようにスリープの長さを必要とするトリックが、ヨリが強い状態ではインサイド・ループホップ・ザ・フェンスのようなルーピングトリックがやりやすくなります。
古い記事のため確定ではないのですが、リンクされているページで非公開になってしまっているのは、おそらくこれらのトリックだったかと思います。
(また、同内容のページはリワインドインフォベースに移転しております)


【トリックごとのヨリの変化】
ピンホイールブレイン・ツイスターについては、ピンホイールはヨリが弱く、サイド・スロー・ピンホイールの場合はヨリが強くなります。ブレイン・ツイスターは手前回転でヨリが弱く、その反対方向でヨリが強くなります。
これらはインサイド・ループ、ホップ・ザ・フェンス、アウトサイド・ループと照らし合わせて考えるとわかりやすくなります。同じ位置で同じ動きをするトリックと同じヨリの変化が起きます。また、1Aにおいてはラセレーション系トリックでも同様にヨリが変化します。
右利きの場合は通常のフックの方向でヨリがキツく、リバースの方向でゆるくなりますので、合間にこれを利用してヨリを調整することもできます。
ほかにはストリング・ツイストミニ・サイドワインダーといったトリックもあります。


【フリースタイル中にヨリを調整する方法】
方法はいくつかございます。

  • 上述のトリックでヨリをゆるめる、キツくすることを交互に行う
    例えば2Aの場合、ダブルループのコンボでも、インサイド・ループだけでなくアウトサイド・ループを織り交ぜることで、最初と最後のヨリの差を減らしたりします。また、固定軸ほどではありませんが、ルーピングヨーヨーもヨリの影響で戻りの強さが多少変わりますので、わざとヨリを強くしてから(左手の場合はヨリをゆるめてから)インサイド・ループにつなげたり、ヨリを弱くしてからアラウンド・ザ・ワールド系のトリックにつなげたりもします。
  • サイドワインダーUFOのような、ヨリを調整する専門のトリックを用いる
    もっとも効率的なヨリ調整は、やはり「ヨリ調整用」とされるトリックが一番です。どれだけトリック構成を考えても、ヨリができるトリックに偏りはできますので、合間に補正するパターンです。また、1Aや3Aにおいてスーサイド・キャッチのようにヨリの強弱が少しでもあると難しくなるトリックの前に行われることもあります。プレイヤーによっては、このヨリ調整の動作だけで会場が湧くこともあります。
  • ヨリの影響を受けやすいトリックを序盤に詰める
    後半にヨリの影響を受けにくい、または受けても問題のないトリックを並べることで、ヨリ調整を省くパターンです。1Aであれば最初にスーサイド・キャッチを行い、その後はホップ系につなげる、といったことが該当します。
    これの応用として、序盤にヨリが大きく変化するトリックを入れたい場合、開始前にあらかじめヨリの強弱を調整しておき、そのトリックを行った結果ニュートラルになるようにするという方法もあります。最初にUFOでよりがゆるむ場合は、キツくしておくといった具合です。
  • そもそもヨリが変化しない
    4Aのほか、実は1A・3Aでもこのパターンは多いです。4Aはヨーヨーが離れるたびにヨリが自動的にニュートラルになりますが、1A・3Aはそもそも急激にヨリが変化するトリックというのは少ないため、必要がないというパターンです。ストリングトリックの場合、どれだけ複雑なコンボであっても、ほとんどのものはヨリが変化しません。そのため、ラセレーションやピンホイールなどが少ないプレイヤーは、この傾向にあります。
    Zach Gormley選手はこれに該当します。
リワインドのスタッフです。当フォーラムの管理・運営を行っております。
http://www.yoyostorerewind.com/jp/

モンプチ
記事: 27
登録日時: 2015年11月25日(水) 20:47

Re: ストリングスのヨリ調整トリックなど

投稿記事 by モンプチ » 2016年11月26日(土) 16:41

詳しい解説ありがとうございます。
やはりそうだったか~というのと、そうだったの?!と驚く情報がまとまってて大変助かります。
特にフリースタイルにフォーカスしたまとめが「言われてみれば」と新たな視点でいろいろ考える機会が増えました。
けっこう自分では気づかないことも多いものですね。ありがとうございました!

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